コスメを知りたい
先生、「アルキルトリメチルアンモニウム塩」っていう成分、ヘアリンスに入っているって聞いたんですけど、どんなものなんですか?
コスメ研究家
いい質問だね!「アルキルトリメチルアンモニウム塩」は、簡単に言うと、汚れを落とす力が強い成分なんだ。水と油のように、本来は混ざりにくいものを混ぜ合わせる力もあるんだよ。
コスメを知りたい
汚れを落とす力があるなら、シャンプーに入っているんじゃないんですか?
コスメ研究家
実は、シャンプーにも少し入っているんだけど、リンスに入れると、髪の毛をサラサラにする効果があるんだ。静電気を抑えてくれるから、埃を防いでくれる効果もあるんだよ!
なめらかさの秘密
シャンプー後の髪のもつれやゴワつき、気になりますよね。せっかく髪を洗っても、指通りが悪ければ気分も下がってしまうもの。そんな悩みを解決してくれるのが、ヘアリンスに含まれる「アルキルトリメチルアンモニウム塩」です。
アルキルトリメチルアンモニウム塩は、分子の中にプラスの電気を帯びた部分を持つため、「陽イオン性界面活性剤」に分類され、「逆性石けん」と呼ばれることもあります。馴染みのない言葉かもしれませんが、私たちの生活に欠かせない成分の一つです。
では、この成分がどのようにして髪をなめらかにしてくれるのでしょうか?
シャンプーをする際、髪表面のマイナスの電気を帯びた部分に汚れが付着します。シャンプーはこの汚れを落とすと同時に、髪表面を一時的にマイナスの電気に傾けます。
そこに登場するのがアルキルトリメチルアンモニウム塩です。プラスの電気を帯びたアルキルトリメチルアンモニウム塩は、マイナスの電気を帯びた髪表面に吸着し、髪の表面をコーティングします。このコーティング効果によって、キューティクルが整えられ、指通りがなめらかになり、摩擦によるダメージから髪を守ってくれるのです。
成分 | 働き | 効果 |
---|---|---|
アルキルトリメチルアンモニウム塩 (陽イオン性界面活性剤) |
プラスの電荷で、 マイナスの電気を帯びた髪表面に吸着しコーティング |
・キューティクルを整える ・指通りをなめらかにする ・摩擦によるダメージから髪を守る |
髪への吸着力
– 髪への吸着力シャンプー後、私たちが髪になじませるリンス。そのリンスの効果を担う重要な成分の一つに、アルキルトリメチルアンモニウム塩と呼ばれるものがあります。
アルキルトリメチルアンモニウム塩は、プラスの電気を帯びた部分と油になじみやすい部分の二つを持つ構造をしています。
一方、私たちの髪の毛は、本来マイナスの電気を帯びています。特に、シャンプー後の水で濡れた状態では、その電気がより強くなっています。
この、マイナスの電気を帯びた髪の毛とプラスの電気を帯びたアルキルトリメチルアンモニウム塩が出会う時、まるで磁石のように互いに強く引き寄せ合い、しっかりと結合します。これが、アルキルトリメチルアンモニウム塩が髪に吸着する仕組みです。
アルキルトリメチルアンモニウム塩が髪に吸着すると、油になじみやすい部分が髪の毛の表面を覆います。
すると、髪の毛同士の摩擦が減り、指通りが滑らかになります。これが、リンスを使用した際に、髪がサラサラとまとまりやすくなる理由です。
このように、アルキルトリメチルアンモニウム塩の優れた吸着力は、リンスの効果を発揮する上で欠かせない要素と言えるでしょう。
成分 | 特徴 | 髪の毛との関係性 | 効果 |
---|---|---|---|
アルキルトリメチルアンモニウム塩 | プラスの電気を帯びている 油になじみやすい |
マイナスの電気を帯びた髪と引き寄せ合い、吸着する | 髪の毛同士の摩擦を減らし、指通りを滑らかにする 髪がまとまりやすくなる |
柔軟性と手触りの向上
髪の毛がごわついたり、まとまりにくくなったと感じたことはありませんか?それはもしかしたら、日々のブラッシングやタオルドライなどで髪同士が擦れ合い、ダメージを受けているせいかもしれません。
そんな髪の悩みに対して、アルキルトリメチルアンモニウム塩という成分が効果を発揮します。
この成分は、髪の表面を薄い膜のように包み込みます。
例えるならば、私たちが冬場に乾燥から肌を守るためにハンドクリームを塗るのと同じように、アルキルトリメチルアンモニウム塩は、髪の毛の一本一本をコーティングし、摩擦から守ってくれるのです。
その結果、髪の毛本来のしなやかさが保たれ、まるでシルクのように指通りの良い、なめらかな質感を実現します。
髪のパサつきやゴワつきが気になる方、触り心地の良い髪を目指したい方は、ぜひアルキルトリメチルアンモニウム塩配合のヘアケア製品を試してみてください。
成分 | 効果 | メリット |
---|---|---|
アルキルトリメチルアンモニウム塩 | 髪の表面を薄い膜で包み込む |
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静電気の抑制
冬になると空気が乾燥し、ドアノブに触れたり、セーターを脱いだりする際にパチパチと不快な静電気を経験する機会が増えますよね。静電気は何も冬場だけの問題ではありません。湿度が低くなる春先や秋にも悩まされることがあります。
静電気の原因は、物質同士の摩擦です。空気中の水分が少ない乾燥した状態では、この摩擦によって発生した電気が物質の表面に溜まりやすくなります。そして、電気を帯びた体に金属などの電気を通しやすいものが触れると、電気が流れ、あの嫌なパチパチというショックが発生するのです。
静電気を抑えるには、物質に帯電した電気を逃がしてあげることが重要です。そのために有効なのが、アルキルトリメチルアンモニウム塩などの「帯電防止剤」です。帯電防止剤は、物質に吸着し、空気中の水分を集めることで、静電気を発生しにくくします。
静電気は、不快なだけでなく、埃や花粉を髪に吸着しやすくしてしまうというデメリットもあります。帯電防止剤配合のヘアケア製品を使用することで、静電気を抑え、髪への埃や花粉の付着を防ぎ、クリーンな状態を保つことができます。
静電気発生の原因 | 静電気対策 | 静電気による悪影響 |
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物質同士の摩擦により発生した電気が、乾燥した空気中では物質の表面に溜まりやすい。電気を通しやすいものに体が触れると、電気が流れ、静電気が発生する。 | 帯電防止剤の使用 ・帯電防止剤は、物質に吸着し、空気中の水分を集めることで、静電気を発生しにくくする効果がある。 |
・不快なパチパチというショック ・埃や花粉を髪に吸着しやすくなる。 |
まとめ
毎日のヘアケアに欠かせないヘアリンス。その主要な成分であるアルキルトリメチルアンモニウム塩は、なめらかで指通りの良い髪へと導くために重要な役割を果たしています。
アルキルトリメチルアンモニウム塩は、その分子構造により、毛髪表面に吸着しやすいという特徴を持っています。傷んで negatively charged しがちな毛髪表面に吸着することで、毛髪同士の摩擦を軽減し、指通りの良いなめらかな髪へと導きます。
さらに、静電気を抑制する効果も期待できます。乾燥した環境では、毛髪はプラスの電気を帯びやすく、絡まりや広がりの原因となります。アルキルトリメチルアンモニウム塩は、毛髪に吸着することでプラスの電気を中和し、静電気を抑えることで、まとまりの良い扱いやすい髪へと導きます。
このように、アルキルトリメチルアンモニウム塩は、日々のヘアケアにおいて、なめらかでまとまりの良い髪を保つために欠かせない成分と言えるでしょう。
成分 | 効果 | メカニズム |
---|---|---|
アルキルトリメチルアンモニウム塩 | なめらかで指通りの良い髪にする 静電気を抑制し、まとまりの良い髪にする |
毛髪表面に吸着しやすい性質 毛髪への吸着によりプラス電気を中和 |