照明で色が変わる? 条件等色と化粧品
- 条件等色ってなに?
あなたは、お店で試したファンデーションの色が、家に帰って昼間の光の下で見たら違って見えた、なんて経験はありませんか? 実は、これは「条件等色」という現象が関係しているかもしれません。
条件等色とは、照明の種類によって色の見え方が変わって見えてしまう現象のことです。
例えば、同じ洋服でも、デパートの蛍光灯の下と、太陽の光の下では、色が違って見えることがありますよね。
これは、光源によって含まれている光の波長が異なることが原因です。
私たちが普段「色」として認識しているものは、光が物体に当たって反射したものを目で捉えています。
しかし、光源によって波長が異なると、当然反射する光の色も変わってきます。
その結果、私たちの目には同じものでも、異なる色として認識されてしまうのです。
特に、お店の中は蛍光灯が使われていることが多いですが、蛍光灯の光は太陽光と比べて青みが強い傾向があります。
そのため、蛍光灯の下では実際よりも白っぽく見えてしまい、家で自然光の下で見ると、思っていた色と違うと感じてしまうことが多いのです。
条件等色を意識して、自然光に近い光の下で色味を確認したり、実際に顔に塗って試してみるなどして、失敗しないように気をつけましょう。