ALDH

その他

お酒に弱い肌?その原因はアルコール代謝酵素

- アルコール代謝酵素とは?お酒に強いか弱いかは、このアルコール代謝酵素が大きく関係しています。では、具体的にどのような働きをしているのでしょうか?アルコール代謝酵素とは、体内に入ったアルコールを分解する役割を担う、体内の分解工場のようなものです。 主に肝臓で働いていますが、実は肌にも存在しています。私たちが普段口にするお酒などに含まれるアルコールは、「エタノール」と呼ばれています。 このエタノールが体内に入ると、まず「アルコール脱水素酵素(ADH)」という酵素によって、「アセトアルデヒド」という物質に分解されます。 このアセトアルデヒドは、お酒を飲んだ後に感じる、顔が赤くなる、頭痛、吐き気といった不快な症状の原因となる、毒性の強い物質です。しかし、私たちの体は、この有害なアセトアルデヒドをそのままにしておくことはありません。「アルデヒド脱水素酵素(ALDH)」という酵素が、アセトアルデヒドをさらに分解し、「酢酸」へと変化させるのです。 酢酸は、最終的には水と二酸化炭素に分解され、体外へと排出されます。このように、アルコール代謝酵素は、体内に入ったアルコールを無害なものへと分解し、体外への排出を助けるという重要な役割を担っているのです。 化粧品に含まれるアルコールも、肌に存在するアルコール代謝酵素によって、同様の過程を経て分解されていきます。
Read More