長鎖脂肪酸

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化粧品に欠かせない!高級脂肪酸とその役割

- 高級脂肪酸とは高級脂肪酸とは、炭素原子を12個以上持つ脂肪酸のことを指します。私たちの身の回りにある化粧品には、欠かせない成分として幅広く配合されています。脂肪酸は、炭素原子と水素原子からなる鎖状の構造を持つ有機化合物のことを言います。この鎖の長さによって、性質が大きく変化します。炭素数が12個未満のものは低級脂肪酸と呼ばれ、独特の臭気を持つものが多いのが特徴です。一方、炭素数が12個以上の高級脂肪酸は、ほとんど臭いがないため、化粧品の成分として広く利用されています。高級脂肪酸は、石けんや乳化剤、洗浄剤などに形を変えて配合されています。例えば、石けんは、高級脂肪酸とアルカリを反応させて作られます。高級脂肪酸は水になじみにくい性質と油になじみやすい性質の両方を持ち合わせていますが、アルカリと反応することで水に溶けやすくなるため、汚れを落とす効果を発揮します。また、乳化剤は、水と油のように混ざりにくいものを混ぜ合わせるために使われます。化粧品には、水と油を混ぜ合わせて作るものが多くありますが、そのままでは分離してしまいます。そこで、高級脂肪酸から作られる乳化剤を加えることで、均一でなめらかな状態を保つことができるのです。このように、高級脂肪酸は、普段何気なく使っている化粧品に、様々な形で配合され、重要な役割を果たしています。
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