鎮静効果

その他

香りの秘密を探る:CNVが解き明かす効果

一見すると関連性がないように思える脳波と香り。しかし近年、この二つには深い関わりがあることが分かってきました。 私たちの脳は、鼻から入ってきた香りの情報を電気信号に変換し、様々な反応を引き起こします。そして、この電気信号は脳波として計測することができるのです。つまり、香りを嗅いだ時の脳の状態を、脳波計を使って客観的に調べることができるということです。 例えば、リラックス効果の高いとされるラベンダーの香りを嗅いだ時と、集中力を高める効果があるとされるローズマリーの香りを嗅いだ時では、脳波のパターンに違いが見られます。ラベンダーの香りではα波と呼ばれるリラックス状態を示す脳波が増加し、ローズマリーの香りではβ波と呼ばれる集中力が高まっている状態を示す脳波が増加する傾向にあります。 このように、脳波測定によって香りの効果を可視化することで、より深く香りの力を理解し、生活に役立てることができるようになるでしょう。これまで感覚的にしか捉えられなかった香りの効果を、脳波という科学的な根拠に基づいて分析できるようになったことは、大きな進歩と言えるでしょう。
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その他

香りの力で心にゆとりを:CNVが解き明かすリラックス効果

私たちの心は、まるで穏やかな湖面がさざ波立つように、常に様々な感情で揺れ動いています。喜びや怒り、悲しみや楽しみといったはっきりとした感情だけでなく、例えば、心地よい香りに包まれた時の幸福感や、耳障りな騒音にさらされた時のイライラなど、その変化は実に多様で、私たち自身も気づかない微妙な感情も多数存在します。 しかし、このように複雑に変化する私たちの心の動きは、残念ながら目に見えるものではありません。そこで、近年注目を集めているのが、CNV(事象関連電位)と呼ばれる脳波の一種です。CNVは、2つの刺激の間に現れる陰性変動を指し、私たちの意識や注意の変化に密接に関連していると考えられています。 例えば、ある香りを嗅いだ時に、その香りを意識することでCNVに変化が現れます。この変化を分析することで、香りが私たちにどのような感情的な影響を与えているかを客観的に評価することが可能になるのです。つまり、CNVは、これまで見えなかった心の動きを可視化し、感情のメカニズムを解明する新たなツールとして期待されています。
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