鉛筆硬度

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化粧品の仕上がりを左右する「被膜硬度」

毎日のように使う化粧品を選ぶとき、どんな仕上がりにしたいかを考えますよね。サラサラとした感触が好きだったり、しっとりとした潤いが欲しいと思ったり、あるいはしっかりとした仕上がりを求めたりと、人によって好みは様々です。そして、実際に化粧品を使ったときに感じる「仕上がり」は、商品選びにおいてとても重要な要素と言えるでしょう。実は、この仕上がりに大きく影響を与えている要素の一つに「被膜硬度」というものがあります。聞き慣れない言葉かもしれませんが、その名の通り、化粧品が肌や髪の上で作る薄い膜の硬さを表す指標です。 目には見えませんが、この被膜の硬さの違いが、仕上がりの質感や、その状態がどれくらい続くのかといった持続性に影響を与えているのです。例えば、口紅の場合、被膜硬度が高いと、カップに色がつきにくく、つけたての状態が長く続きます。一方、リップクリームのように、潤いを重視した商品は、被膜硬度が低めに設定されているため、唇の上でとろけるようになじみ、自然なツヤを与えます。このように、同じ化粧品でも、用途や仕上がりのイメージに合わせて、被膜硬度は調整されているのです。
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