起泡剤

- 植物由来の洗浄成分 洗顔料やボディソープなど、私たちの生活に欠かせない洗浄剤。その洗浄力を担う成分は、石油由来のものだけでなく、植物由来のものも数多く存在します。その中でも、古くから広く活用されているのが「ミリスチン酸」です。 ミリスチン酸は、ヤシ油やパーム油といった植物油脂に豊富に含まれる脂肪酸の一種です。これらの油脂は、ココヤシやアブラヤシの果実から採取され、食用油や石鹸の原料としても古くから親しまれてきました。自然界に存在する成分であるミリスチン酸は、肌への刺激が少なく、優しい洗い心地が特徴です。そのため、敏感肌の方や赤ちゃん用の洗浄剤にも多く用いられています。 ミリスチン酸は、水に溶けにくい性質を持つ油ですが、アルカリ性の物質と反応させることで水に溶けやすい石鹸へと変化します。この石鹸は、水と油の両方に馴染みやすいため、皮膚や毛髪に付着した汚れを効率よく落とすことができます。また、きめ細かい泡立ちも特徴で、心地よい使用感をもたらします。 植物由来の洗浄成分であるミリスチン酸は、自然環境にも配慮した持続可能な社会の実現に向けて、ますます注目されています。