
落屑

私たちの肌は、常に生まれ変わりを繰り返していることをご存知ですか?肌の奥深くにある「基底層」と呼ばれる場所で生まれたばかりの細胞は、ゆっくりと時間をかけて表面に向かって押し上げられていきます。そして、最終的には不要なものとして「垢」となって剥がれ落ちていくのです。この一連の流れを「落屑」と呼び、健康な肌の場合、約28日周期で繰り返されています。
生まれたての細胞は、肌の表面にたどり着くまでの間、様々な段階を経て変化していきます。基底層から押し上げられるにつれて、細胞は次第に平らになり、最終的には硬くなります。そして、最後の段階で不要な角質層となり、自然と剥がれ落ちていくのです。
通常、落屑は非常に小さなレベルで行われるため、私たちが肉眼で確認することはほとんどありません。しかし、乾燥や摩擦、紫外線などの影響によって、肌のターンオーバー(生まれ変わり)が乱れると、落屑が過剰に起こったり、逆に滞ったりすることがあります。その結果、肌の乾燥やごわつき、くすみなどの肌トラブルを引き起こしてしまう可能性があります。
健康な肌を保つためには、この落屑がスムーズに行われるようにすることが大切です。毎日の洗顔や保湿を丁寧に行い、肌の潤いを保ちましょう。また、バランスの取れた食事や十分な睡眠、適度な運動を心がけ、肌のターンオーバーを正常に保つように意識することが大切です。
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健やかな肌の要!デスモソームって?
私たちの肌は、まるで建物の構造のように、表皮、真皮、皮下組織という3つの層が重なり合ってできています。一番外側にある表皮は、外部からの刺激や乾燥から体を守る、いわば家の外壁のような役割を担っています。
この表皮の中でも特に重要なのが、角層と呼ばれる部分です。角層は、レンガのようにびっしりと積み重なった角層細胞からできています。この角層細胞は、すでに活動を停止した細胞ですが、肌の表面を覆うことで、紫外線や細菌などの外敵から体を守ってくれています。
そして、このレンガ状の角層細胞同士をしっかりと結びつけているのが、デスモソームと呼ばれるものです。デスモソームは、細胞と細胞をつなぎとめる接着装置のようなもので、例えるなら、レンガとレンガをつなぐセメントのような役割を果たしています。このデスモソームがしっかりと機能することで、角層細胞がはがれ落ちることなく、肌のバリア機能を正常に保つことができるのです。
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肌の構造を支えるデスモソーム:その役割と影響
私たちの肌は、無数の小さな細胞が集まってできています。まるで、レンガを積み重ねて家を建てるように、細胞の一つ一つが重要な役割を担っています。しかし、ただ細胞が集まっているだけでは、強固な構造を保つことはできません。そこで登場するのが、「デスモソーム」と呼ばれる構造体です。
デスモソームは、細胞と細胞の間を繋ぐ、接着剤のような役割を担っています。細胞の表面には、様々な種類のタンパク質が存在していますが、デスモソームは、その中でも特に細胞同士を強固に結びつける働きを持つタンパク質で構成されています。
デスモソームは、ボタンのような構造をしていると例えられることがあります。ボタンを留めるように、細胞と細胞をしっかりと結びつけ、組織全体の構造を維持しています。この小さなボタンのおかげで、私たちの肌は、外部からの力や刺激に耐え、その形を保つことができるのです。もし、デスモソームが正常に機能しないと、細胞同士の結合が弱くなり、皮膚の病気などを引き起こす可能性もあります。
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