菌

私たちが毎日使う化粧品は、肌に直接塗布するものであり、その安全性には常に気を配る必要があります。しかし、一見清潔に見える化粧品にも、目には見えない微生物が存在することがあります。 微生物には様々な種類が存在し、その多くは私たちの体に害を与えないばかりか、肌の健康を保つ上で重要な役割を果たしているものもあります。しかし、中には食中毒の原因となる黄色ブドウ球菌や、ニキビの原因となるアクネ菌など、健康被害を引き起こす可能性のある「特定病原菌」も存在します。これらの特定病原菌が化粧品に増殖すると、肌トラブルや健康被害を引き起こす可能性があります。 化粧品への微生物の混入経路としては、製造過程での混入、使用中の手指からの混入、保管環境によるものが挙げられます。特に、一度開封した化粧品は、空気中の微生物や、使用時の手指からの微生物が付着しやすくなるため、注意が必要です。 化粧品を安全に使い続けるためには、清潔な手で取り扱う、直射日光や高温多湿の場所を避けて保管する、使用期限を守るなど、日々の心がけが大切です。また、少しでも異変を感じたら、使用を中止し、医師や専門家に相談するようにしましょう。