脂肪酸

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化粧品の「発粉」を防ぐには?

口紅やアイシャドウ、アイブロウなど、私たちが普段から愛用している化粧品の数々。しかし、せっかく綺麗にメイクを仕上げたのに、時間が経つにつれて表面に白い粉のようなものが浮き出てきてしまう、なんて経験はありませんか? この現象は「発粉」と呼ばれ、品質に問題がない場合がほとんどです。しかし、見た目が悪くなってしまうだけでなく、粉っぽくなって使い心地が悪くなったり、肌への密着度が下がって色のりが悪くなってしまうこともあります。せっかくのメイクが台無しになってしまうのは悲しいですよね。 では、なぜこの「発粉」は起こってしまうのでしょうか?主な原因としては、製品に含まれる油分やロウなどが時間の経過や温度変化によって表面に浮き出てきてしまうことが挙げられます。特に、口紅やアイシャドウなどに含まれる色素の粒子は油分になじみにくいため、表面に粉として出てきてしまうのです。 このような現象を防ぐため、化粧品メーカーは日々研究開発に取り組んでいます。例えば、油分と色素を均一に混ぜるための技術や、温度変化に強い成分の開発など、様々な角度から発粉を防ぐための工夫が凝らされているのです。 とはいえ、完全に発粉を防ぐことは難しいのが現状です。しかし、保管方法を工夫することで、発粉のリスクを軽減することは可能です。例えば、高温多湿の場所を避け、直射日光の当たらない涼しい場所に保管するようにしましょう。また、使用後はティッシュペーパーなどで軽く押さえるようにして、余分な油分や水分を取り除くことも効果的です。
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その他

育毛剤の秘密兵器?ペンタデカン酸グリセリドの働き

- 注目の成分、ペンタデカン酸グリセリドとは? 最近、育毛剤の成分として耳にすることが増えてきた「ペンタデカン酸グリセリド」。 耳慣れない言葉ですが、一体どんな成分なのでしょうか? ペンタデカン酸グリセリド(PDG)は、脂肪酸の一種である「ペンタデカン酸」と、保湿成分として馴染み深い「グリセリン」が結合した成分です。 脂肪酸は、私たちの体が活動するためのエネルギー源となる大切な栄養素ですが、ペンタデカン酸は、毛髪の成長をサポートする働きが期待され、育毛剤に配合されるようになりました。 ペンタデカン酸は、頭皮の潤いを保ちながら、毛髪の成長を促すと言われています。 そのため、近年、育毛剤だけでなく、シャンプーやコンディショナー、頭皮用美容液など、様々なヘアケア製品に配合されるようになっています。 育毛や発毛、抜け毛予防に関心のある方は、ぜひ一度、ペンタデカン酸グリセリド配合のヘアケア製品を試してみてはいかがでしょうか?
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その他

肌の潤いを保つ重要成分:脂質

- 脂質とは脂質は、私たちの体を構成する重要な成分の一つであり、炭水化物、タンパク質と合わせて三大栄養素と呼ばれています。 これらは、体を動かすエネルギー源となるだけでなく、細胞の膜を作るなど、様々な役割を担っています。脂質の特徴は、水に溶けにくい性質を持つことです。 水をはじく性質があるため、例えば、揚げ物を調理する際に油が水と分離するのを見ることができます。 一方で、油やアルコールなど、水以外の液体には溶けやすいという性質も持っています。脂質には、様々な種類が存在しますが、代表的なものとしては脂肪酸やコレステロールなどが挙げられます。 脂肪酸は、体内に入るとエネルギー源として利用されるだけでなく、細胞膜を作る材料としても使われます。 コレステロールは、細胞膜の fluidity を調整したり、ホルモンの生成に関わったりするなど、重要な役割を担っています。脂質は、健康な体を維持するために欠かせない栄養素ですが、過剰に摂取すると肥満や生活習慣病のリスクを高める可能性があります。 バランスの取れた食事を心がけ、適切な量の脂質を摂取することが大切です。
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ニキビに対策

注目の成分「リパーゼ」でニキビケア

- リパーゼってどんな成分? リパーゼとは、私たちが普段口にする脂肪や油といった油脂を分解する働きを持つ酵素のことです。 このリパーゼは、私たちの体の中にも存在しています。 毎日食べる食事に含まれる脂肪を分解し、消化吸収しやすいようにサポートしてくれる、なくてはならない役割を担っています。 化粧品に使われるリパーゼは、微生物から抽出されるものが多く、その抽出にはバイオテクノロジーが用いられています。 自然界から発見された微生物を培養し、その微生物が作り出すリパーゼを抽出することで、化粧品に配合できる状態になります。 様々な由来のリパーゼが存在しますが、中でも近年注目を集めているのが、アクネ菌から得られるリパーゼです。 アクネ菌は、肌に存在する常在菌の一種であり、皮脂を分解して脂肪酸を産生することが知られています。 このアクネ菌由来のリパーゼは、肌の皮脂を分解する作用に優れており、化粧品に配合することで、肌のテカリや毛穴の詰まりといった肌悩みの改善効果が期待されています。
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その他

化粧品に欠かせない!脂肪酸の働きとは?

- 脂肪酸ってどんなもの?皆さんは「脂肪酸」という言葉を聞いたことがありますか? 普段の生活ではあまり馴染みがないかもしれませんが、実は、私達が毎日口にしている油や脂肪に深く関わっている重要な成分なんです。脂肪酸は、動植物の油脂やろうに含まれており、化学式では「RCOOH」と表されます。この「R」の部分には、炭素原子(C)が鎖のように繋がっており、その長さや結合の状態によって、様々な種類の脂肪酸が存在します。例えば、炭素原子が一列に並んだ「飽和脂肪酸」は、室温で固体になりやすい性質があります。バターやラードなどに多く含まれており、私たちの体内でエネルギー源となる重要な役割を担っています。一方、炭素原子同士の結合に「二重結合」を持つ「不飽和脂肪酸」は、室温で液体になりやすい性質があります。魚油などに多く含まれており、体内では合成できない必須脂肪酸であるため、食事から摂取する必要があります。このように、脂肪酸は種類によって性質や働きが異なり、私達の健康にも大きな影響を与えています。脂肪酸について正しく理解し、バランスの取れた食生活を送りましょう。
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その他

美肌のカギ!脂質のはたらきと化粧品での活用

- 三大栄養素の一つ、脂質って?脂質と聞いて、ダイエットの敵!なんて思っていませんか?確かに、脂質はエネルギー源として知られており、摂りすぎると体重増加に繋がってしまうことも事実です。しかし、脂質はそれだけではありません。脂質は、私たちの身体にとって、なくてはならない大切な役割を担っています。私たちの身体は、たくさんの細胞が集まってできています。脂質は、その一つ一つの細胞の膜を作るために必要不可欠な成分です。細胞膜は、細胞の内外を仕切り、細胞が正常に働くために重要な役割を果たしています。脂質が不足すると、細胞膜が正常に作られなくなり、様々な体の不調につながることがあります。また、脂質は、ホルモンの材料としても重要な役割を担っています。ホルモンは、私たちの体の様々な機能を調節する重要な物質です。例えば、女性ホルモンや男性ホルモンなども脂質から作られます。脂質が不足すると、ホルモンバランスが乱れ、生理不順や不妊などの原因になることもあります。脂質は、水に溶けにくい性質を持っているため、油や脂肪として認識されることが多いです。しかし、バターや植物油などの身近なものだけでなく、細胞膜を構成するリン脂質や、ホルモンの材料となるコレステロールなども脂質の一種です。このように、脂質は私たちの身体にとって、生命維持に欠かせない栄養素です。バランスの取れた食事を心がけ、健康的な生活を送りましょう。
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シャンプー

身近な成分 ラウリン酸のスキンケア効果

- ラウリン酸とはラウリン酸は、ヤシの木のような植物から採れる天然の脂肪酸です。ココナッツオイルやパーム核油などに豊富に含まれており、私たちの身の回りで使われている様々な製品に活用されています。ラウリン酸は、古くから石鹸作りに欠かせない成分として知られてきました。水と油を混ぜ合わせる性質があり、汚れを落とす力が強いことから、洗顔料やシャンプー、ボディソープなどに配合されています。きめ細かい泡立ちで、さっぱりとした洗い上がりになるのが特徴です。また、ラウリン酸は、肌や髪に潤いを与える効果も期待できます。クリームや乳液などの基礎化粧品に配合することで、乾燥から肌を守り、しっとりとした状態を保ちます。さらに、ラウリン酸は、安全性が高いことでも知られています。天然由来の成分であるため、肌への刺激が少なく、敏感肌の方でも安心して使うことができます。ただし、濃度や使用量によっては、肌に刺激を感じる場合もあるため、注意が必要です。ラウリン酸は、洗浄力、保湿力、安全性の高さから、様々な化粧品に広く利用されている成分です。日頃から使用している製品の成分表示を確認してみると、ラウリン酸が配合されていることに気付くかもしれません。
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その他

軽やかで肌に優しい!イソステアリン酸の魅力

- 注目の成分、イソステアリン酸とは? イソステアリン酸は、数多くの化粧品に使われている、お肌にとって大変優しい成分です。名前を聞くと少し難しく感じてしまうかもしれませんが、使い心地の良さを助けてくれる、心強い味方と言えるでしょう。 イソステアリン酸は、飽和脂肪酸という種類に分類されます。飽和脂肪酸と聞いても、あまり馴染みがないと思われるかもしれません。しかし、実は私たちの身の回りでよく見かける、常温で固体の油、例えばラードやバターなども飽和脂肪酸の一種です。 一方で、イソステアリン酸は、常温では液体状という特徴を持っています。このため、クリームなどに配合すると、なめらかで伸びの良いテクスチャーを実現できるのです。 また、イソステアリン酸は、お肌への刺激が少ないという点も大きな魅力です。敏感肌の方でも安心して使える成分として、幅広い化粧品に配合されています。
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