石鹸のひみつ!ソープチップって?
私たちが毎日使う石鹸。その洗い心地の良さや香りに癒されることも多いですよね。でも、石鹸って一体どんなものからできているか、考えたことはありますか?実は、「ソープチップ」と呼ばれるものが、石鹸作りの基礎となっているんです。
ソープチップは、パーム油ややし油といった植物性の油脂を原料として作られます。これらの油脂には、炭素数12から18の飽和脂肪酸や不飽和脂肪酸が含まれており、これが石鹸の洗浄力の源です。これらの油脂にアルカリを加えて化学反応を起こさせると、脂肪酸ナトリウムという物質が生まれます。これが石鹸の主成分です。この脂肪酸ナトリウムを精製し、乾燥させて小さなチップ状にしたものが、ソープチップと呼ばれています。
ソープチップは、いわば石鹸の素。そのままでは香りも使い心地も良くありませんが、このソープチップに、香り付けの香料や保湿成分、色素などを加えて練り上げることで、私たちがよく知る、様々な色や形の石鹸へと姿を変えるのです。