美肌のカギは体内時計?時計遺伝子とアンチエイジング
- 時計遺伝子って?
私たちの体には、およそ24時間周期で変化するリズムが備わっています。睡眠や覚醒、体温調節、ホルモン分泌など、多くの生命活動はこのリズムに支配されています。 このリズムを生み出すには、体内時計と呼ばれる仕組みが重要な役割を果たしており、この体内時計の中枢は脳の視交叉上核と呼ばれる部位に存在します。
では、この体内時計の仕組みはどのようにして成り立っているのでしょうか? その答えとなるのが「時計遺伝子」です。 1990年代半ばに発見された時計遺伝子は、文字通り体内時計を調整する役割を担っています。
時計遺伝子は、特定のタンパク質を作り出すための設計図のようなものです。 このタンパク質は、日中は細胞内に増え続け、夜になると減っていきます。 驚くべきことに、この時計遺伝子は脳の中だけでなく、皮膚、肝臓、消化器官など、全身の細胞で発見されています。 つまり、私たちの体のあらゆる細胞が、それぞれ時計遺伝子に基づいたリズムを刻んでいるのです。