肌の外観

- エッジ効果とは？ 人の顔を見たときに、中心部が明るく、輪郭に近づくにつれて暗く見えることがあります。これが、エッジ効果と呼ばれるものです。 この現象は、光が肌に当たることで起こります。光は肌の表面で反射するだけでなく、一部は肌内部へと入っていきます。そして、肌の中で光はさまざまな方向に散らばります。これを光の散乱と呼びます。 散乱した光の一部は、血液中のヘモグロビンという赤い色素に吸収されます。 ヘモグロビンは光を吸収すると、わずかに赤みを帯びて見えます。 顔の中心部は、顔の他の部分に比べて光が垂直に当たりやすく、多くの光が肌内部に届きます。そのため、中心部は散乱光も多くなり、ヘモグロビンによる赤い色味が強くなるため、明るく見えます。 一方、顔の輪郭部分は、光が斜めから当たるため、中心部と比べて肌に届く光の量が少なくなります。すると、散乱する光の量も減り、ヘモグロビンによる赤みも弱くなるため、中心部より暗く見えるのです。 このように、エッジ効果によって顔の中心部と輪郭部分に明暗差が生まれることで、顔に立体感が生まれて見えるようになります。