化粧品に配合される「水添」の役割とは?
化粧品の成分表示を見ていると、「水添」という言葉を目にすることがありますよね。初めて見た時は「一体どんなことをしているの?」と疑問に思った方もいるかもしれません。
「水添」とは、簡単に言うと植物油に水素を添加する技術のことです。植物油はそのままでは酸化しやすく、品質が変化しやすいという特徴があります。そこで、この「水添」という技術を使って水素を添加することで、酸化しにくい安定した状態へと変化させるのです。
水添のメリットは、油を安定化させることで、化粧品の品質を長期間保つことができるという点にあります。化粧品は毎日肌に使うものだからこそ、品質が変化しにくい状態であることが重要です。また、水添によって油の融点が上がり、固体化しやすくなるため、クリームやリップスティックなど、様々な形状の化粧品を作ることができるようになります。
このように、一見難しそうな「水添」という言葉ですが、実は私たちの身近な化粧品を支える、大切な技術の一つなのです。