皮膚バリア

私たちの肌は、常に外界と触れ合い、様々な影響を受けています。乾燥した空気や紫外線、目には見えない細菌など、肌にとっては過酷な環境にさらされていると言えるでしょう。しかし、私たちの体は、このような外的刺激から身を守るための機能を備えています。それが、肌のバリア機能です。 このバリア機能において、最前線で活躍しているのが「コーニファイドエンベロープ」と呼ばれる構造です。コーニファイドエンベロープは、肌の一番外側にある角質層に存在し、例えるならば、レンガ造りの壁のように、細胞と細胞をしっかりと結びつける役割を担っています。この構造により、外部からの異物の侵入を防ぎ、私たちの体を守っているのです。 さらに、コーニファイドエンベロープは、体内の水分が過剰に蒸発するのを防ぐ役割も担っています。肌の水分を保つことは、乾燥を防ぎ、肌の潤いを保つためにとても重要です。コーニファイドエンベロープは、この重要な役割を担うことで、健康な肌を維持しているのです。 このように、コーニファイドエンベロープは、外部刺激から体を守るバリア機能において、非常に重要な役割を担っています。健康で美しい肌を保つためには、このコーニファイドエンベロープについて理解を深めることが大切です。

- 肌の守り神、ロリクリン 誰もが憧れる、透き通るような美しい肌。その美しさの土台を築いているのは、実は肌自身が持つ“守る力”です。 私たちの肌は、まるで呼吸をするかのように、常に外界と接しています。空気中の埃や乾燥、紫外線など、美肌の大敵となる刺激にさらされているのです。 しかし、健やかな肌は、そんな過酷な環境にも負けずに、みずみずしさと輝きを保っています。それは一体なぜでしょうか？ その秘密は、肌の表面に存在する、目には見えない“バリア”にあります。 このバリアを作り出しているのが、今回ご紹介する「ロリクリン」というタンパク質です。 ロリクリンは、肌の細胞と細胞の間を、まるでレンガを積み重ねて壁を作るように、しっかりと結びつける働きがあります。 こうして出来上がったバリアは、外部からの刺激をブロックし、肌内部の水分や栄養が逃げるのを防いでくれるのです。 この、ロリクリンによるバリア機能こそが、肌の潤いを保ち、乾燥や肌荒れを防ぐ、まさに“美肌の要”と言えるでしょう。 反対に、ロリクリンが不足すると、肌のバリア機能が低下し、乾燥や外部からの刺激を受けやすい状態になってしまいます。 その結果、肌の潤いが失われ、キメが乱れ、くすみやシワなどの肌トラブルを引き起こしやすくなるのです。 つまり、健やかで美しい肌を保つためには、ロリクリンのはたらきを守り、育むことが何よりも大切なのです。