甲状腺

- 匙状爪とは匙状爪とは、その名の通り、爪の形がまるでスプーンのように反り返ってしまう状態のことを指します。 通常、健康な爪は緩やかにカーブを描きながら指の先端へと伸びていきますが、匙状爪の場合、このカーブが逆方向に反転してしまいます。そのため、爪の中央部分がへこんでしまい、横から見るとまるでスプーンのような形に見えてしまうのです。匙状爪の症状は、軽度の場合はほとんど気づかないこともあります。しかし、症状が進行すると爪の先端が大きく持ち上がり、スプーンで物を掬えるほどのくぼみが生じてしまうこともあります。 このような状態になると、爪が割れやすくなったり、衣服などに引っかかりやすくなったりと、日常生活にも支障が出てくることがあります。匙状爪は、鉄欠乏性貧血などの疾患が原因で起こるケースもあれば、遺伝や加齢、栄養不足、乾燥、爪のマニキュアやリムーバーの使い過ぎなど、さまざまな要因によって引き起こされる可能性があります。そのため、匙状爪の症状が見られる場合は、自己判断せずに、まずは皮膚科などの医療機関を受診し、適切な診断と治療を受けるようにしましょう。

- スプーンネイルとは？スプーンネイルとは、その名前の通り、まるでスプーンのように爪の表面がへこんで反り返ってしまう状態のことを指します。 健康な爪は緩やかにカーブを描いていますが、スプーンネイルになると、このカーブが逆方向に反転します。 その結果、爪の中央部分がくぼんでしまい、先端に向かって浅いスプーンのような形状になってしまいます。 医学用語では「爪甲凹面症」とも呼ばれるこの状態は、見た目の変化だけでなく、爪が割れやすくなったり、薄くなったりといった症状を伴うこともあります。スプーンネイルは、単独で発生する場合もあれば、貧血や甲状腺機能低下症といった、他の疾患に伴って現れることもあります。 また、鉄分不足が原因で発症することも少なくありません。 鉄分は、健康な爪を維持するために欠かせない栄養素であるため、不足するとスプーンネイルのリスクが高まります。 さらに、長期間にわたるマニキュアの使用や、除光液に含まれる化学物質への接触が、爪にダメージを与え、スプーンネイルを引き起こす可能性も指摘されています。スプーンネイルかな？と思ったら、自己判断せずに、皮膚科専門医を受診し、適切なアドバイスを受けるようにしましょう。