生物時計

- 体内時計とは私たち人間は、朝が来れば自然と目覚め、夜になれば眠気を感じるように、生まれながらにして約24時間周期の生活リズムを持っています。 このリズムを刻む体内時計は、地球の自転周期に合わせたものであり、睡眠や体温調節、ホルモン分泌など、私たちの身体の中で行われる様々な生理現象に大きな影響を与えています。体内時計は、脳の視床下部と呼ばれる場所に存在する視交叉上核と呼ばれる神経細胞の集まりによって制御されています。 視交叉上核は、目の網膜から光の情報を感知し、体内時計を地球の自転周期と同期させています。 つまり、朝、太陽の光を浴びることで体内時計はリセットされ、一日が始まる準備をするのです。この体内時計のおかげで、私たちは昼間は活動的に過ごすことができ、夜は自然と眠りにつくことができるのです。 体内時計が正常に機能しなくなると、睡眠障害や自律神経の乱れ、ホルモンバランスの崩れなど、様々な不調が現れる可能性があります。健康的な生活を送るためには、体内時計のリズムを崩さないようにすることが大切です。 毎朝決まった時間に起き、太陽の光を浴び、バランスの取れた食事を摂り、適度な運動をするなど、規則正しい生活習慣を心がけましょう。 また、寝る前にスマートフォンやパソコンの明るい光を浴びることは、体内時計を乱す原因となるため、控えるようにしましょう。