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牛海綿状脳症
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- 牛海綿状脳症(BSE)とは
牛海綿状脳症(BSE)は、牛の脳がスポンジ状になる病気で、 プリオンと呼ばれる特殊なたんぱく質が原因で起こります。
通常、体の中のたんぱく質は決まった形をしていますが、プリオンは異常な形をしています。そして、この異常な形のプリオンが、正常なたんぱく質に接触すると、正常なたんぱく質までも異常な形に変えてしまうという性質を持っています。
牛の脳に異常な形のプリオンが増えると、脳に空胞と呼ばれる穴がたくさんできてしまい、スポンジのように穴だらけの状態になってしまいます。これが、牛海綿状脳症の名前の由来です。
BSEは、感染した牛の肉骨粉を食べた牛に感染すると考えられています。肉骨粉とは、牛の骨や肉などを粉末状に加工したもので、かつては家畜の飼料などに広く使われていました。1980年代にイギリスで初めてBSEが確認されて以降、世界各地で発生が確認され、大きな問題となりました。
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化粧品とBSE:安全確保の取り組み
- BSEとは?BSE(牛海綿状脳症)は、牛の脳に異常なタンパク質が蓄積し、スポンジのように穴だらけになってしまう病気です。この病気にかかった牛は、神経が侵され、異常な行動を起こすようになります。 BSEの原因となるのは、「プリオン」と呼ばれる特殊なタンパク質です。 プリオンは、異常な構造を持つタンパク質で、正常なタンパク質に接触すると、その形状を自分と同じ異常な形に変えてしまう性質があります。 まるでドミノ倒しのように、異常なプリオンは次々と正常なタンパク質を異常型に変え、脳に蓄積していくことで、脳の機能を破壊してしまうのです。BSEは、感染した牛の肉骨粉を飼料として与えられたことが原因で、世界的に広まりました。 肉骨粉とは、牛の骨や肉などを粉末状に加工したもので、安価なたんぱく源として家畜の飼料に利用されていました。 しかし、感染した牛の肉骨粉に含まれる異常プリオンは、加熱処理などでは完全に除去することができず、これを食べた牛がBSEを発症してしまうという事態を引き起こしました。 日本では、1996年にイギリスでBSEが発生して以降、肉骨粉の使用が禁止され、厳しい防疫措置が取られています。 これらの対策により、国内でのBSE発生は、2001年から2018年までに確認された4例にとどまっています。
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