
毛乳頭細胞

私たちの頭髪は、常に一定の長さであるように思えますが、実は一本一本が独自のサイクルで成長と脱毛を繰り返しています。これを毛周期と呼びますが、この毛周期に大きく影響を与えているのが、あまり聞きなれない「バルジ」と呼ばれる部分です。
バルジは、毛根の少し上の部分、毛を立たせる筋肉(立毛筋)のすぐそばに存在します。肉眼では確認できないほど小さな領域ですが、毛髪の成長をコントロールする司令塔のような役割を担っていると考えられています。
バルジには、毛髪のもととなる細胞(毛母細胞)の元となる細胞(毛包幹細胞)が存在しています。毛包幹細胞は、分裂を繰り返して毛母細胞を生み出し、毛母細胞が分裂・成長することで髪が伸びていきます。バルジは、毛包幹細胞を保護したり、必要な時に活性化させたりすることで、毛周期のサイクルを調整し、健康な髪の毛の成長を支えているのです。
つまり、バルジは、毛髪の成長を促すために欠かせない、いわば髪の毛の「発毛源泉」といえるでしょう。
Read More

美の根源、幹細胞パワーをスキンケアに
私たちの肌は、常に新しい細胞が生まれては古い細胞と入れ替わることで、健康な状態を保っています。この新しい細胞を生み出す源となるのが、「幹細胞」と呼ばれる特別な細胞です。幹細胞は、様々な種類の細胞になることができる能力を持っていて、肌の場合は、表皮細胞や線維芽細胞など、肌を構成する様々な細胞を生み出します。
この幹細胞の働きによって、傷ついた肌は修復され、紫外線などの外的ダメージからも回復することができます。しかし、残念ながら年齢を重ねるにつれて、この幹細胞の活動は徐々に衰えてしまいます。すると、新しい細胞が生まれるペースが遅くなり、肌の再生能力が低下してしまうのです。その結果、肌のハリや弾力が失われ、シワやたるみといった年齢サインが現れやすくなってしまうのです。
近年、この幹細胞の活力を維持し、肌の再生能力を高めることを目的とした化粧品が注目を集めています。これらの化粧品は、幹細胞そのものではなく、幹細胞が分泌する成長因子やペプチドなどの成分を配合することで、肌の細胞の再生を促し、エイジングサインの改善を目指します。
Read More

毛髪の成長の鍵、バルジ領域とその役割
私たちの髪の毛は、生まれては抜け落ちるというサイクルを絶えず繰り返しています。このサイクルは「毛周期」と呼ばれ、髪の毛の成長期、退行期、休止期の3つの段階を経て変化していきます。
この毛周期に大きく関係しているのが、「バルジ」と呼ばれる部分です。バルジは、毛根の少し上の部分にある、毛包にくっついている立毛筋という筋肉が膨らんだ部分のことを指します。
バルジには、毛母細胞という、髪の毛の元となる細胞を生み出す細胞が存在します。毛母細胞は細胞分裂を繰り返し、分裂した細胞が角化していくことで髪の毛が作られていきます。バルジは、いわば髪の毛の「発毛源」とも言えるでしょう。
バルジは、毛周期のサイクルにも深く関わっています。成長期のバルジは活発に細胞分裂を行い、髪の毛を成長させます。しかし、退行期に入るとバルジの活動は低下し、髪の毛の成長は止まります。そして休止期に入ると、バルジは活動を休止し、髪の毛は抜け落ちます。
このように、バルジは髪の毛の成長と密接な関係があります。バルジの状態を良好に保つことが、健康な髪の毛を育てるための重要な要素と言えるでしょう。
Read More