その他 化粧品の進化！複合化微粒子粉体とは？
- 複合化微粒子粉体とは
複合化微粒子粉体(HFP)は、複数の種類の粉体を組み合わせることで、それぞれの粉体が持つ長所を最大限に活かしつつ、短所を補い合うことを目的とした、革新的な化粧品原料です。
従来の化粧品では、配合する粉体の種類を増やすと、粉体同士が凝集してしまい、肌へののびが悪くなったり、透明感が損なわれたり、粉っぽく仕上がったりすることが課題でした。しかし、複合化微粒子粉体は、異なる性質を持つ微細な粉体を特殊な技術で均一に混合・複合化することで、これらの課題を克服しています。
例えば、皮脂吸着力に優れる粉体と、光拡散性が高い粉体を複合化することで、テカリを抑えながら、毛穴やシワを目立たなくする、自然で透明感のある仕上がりを実現できます。また、保湿力が高い粉体と、発色性に優れた粉体を複合化することで、鮮やかな発色を保ちながら、乾燥を防ぎ、しっとりとした質感を長時間維持することも可能になります。
近年、この複合化微粒子粉体は、その優れた機能性と使い心地から、ファンデーションやアイシャドウ、チークなど、様々な化粧品に広く利用されるようになっています。従来の粉体の限界を超えた、新しい可能性を秘めた素材として、今後の化粧品開発においても、ますます注目を集めていくと考えられます。
