化粧品の仕上がりの秘密!~湿式成形ってどんな製法?~
毎日の化粧に欠かせないファンデーションやアイシャドウ。何気なく使っていますが、これらの化粧品は、元々は粉末の状態から、私たちがよく知る形へと姿を変えていることをご存知でしょうか。
その製造過程において、重要な役割を担うのが「成形」と呼ばれる工程です。粉末原料を、化粧品として使いやすく、美しい状態に仕上げるために、様々な工夫が凝らされています。
まず、ファンデーションやアイシャドウの基となる色とりどりの粉末原料を、巨大なミキサーで均一に混ぜ合わせます。この時、滑らかでムラのない仕上がりを実現するために、粉末の粒子の大きさを細かく調整することが重要になります。
次に、混ぜ合わせた粉末に、油分や水分などの液体成分を加えていきます。この工程は、粉体が均一に分散し、肌への密着力を高めるために欠かせません。
そして、いよいよ成形工程へと進みます。ここでは、加圧、加熱、冷却などを駆使して、粉末を固めていきます。ファンデーションの場合は、パウダー状、クリーム状、リキッド状など、製品の形態に合わせて、適切な成形方法が選択されます。アイシャドウも同様に、パウダー状、クリーム状、ペンシル状など、多様な形状に成形されます。
こうして、様々な工程を経て、私たちの手元に届くファンデーションやアイシャドウ。その中には、美しい仕上がりと使い心地を追求する、技術者たちの努力と工夫が詰まっているのです。