
情報検索

化粧品開発は、常に新しい成分や処方の探求であり、挑戦の連続でもあります。消費者のニーズが多様化する中、安全性と効果の両立はもとより、使用感や香り、環境への配慮など、求められるレベルはますます高くなっています。このような状況下で、研究開発を成功に導くためには、膨大な情報を効率的に収集し、分析することが不可欠です。
その強力な助っ人となるのが、様々な情報を集積したデータベースです。そして、世界中の研究者から信頼を集めているデータベースの一つに、STN (Scientific & Technical information Network) があります。STNは、化学物質や特許情報など、科学技術分野の膨大な情報を網羅したデータベースです。世界中の公的機関や学術機関、企業などが発表した論文や特許情報など、信頼性の高いデータが蓄積されています。
化粧品開発においては、新規成分の探索やその有効性、安全性の確認、競合製品の分析などに活用されています。例えば、新しい美容成分を探す場合、STNでその成分の化学構造式や特性、関連する研究論文などを検索することができます。また、特定の効能を持つ化粧品を開発する際には、その効能に関連する成分や処方、特許情報などを調べることで、開発のヒントを得ることができます。
このように、STNは化粧品開発において、研究者にとって貴重な情報源となっています。
Read More

化粧品開発の強い味方!特許情報検索システムPATOLISのススメ
美への関心が高まる中で、化粧品業界は絶え間ない変化を遂げています。革新的な成分や技術が次々と登場し、お客様の求めるものもますます多様化しています。企業間の競争は激しさを増しており、生き残るためには、他の企業との違いを明確にすることが不可欠です。
そのためには、競合製品を分析し、市場のトレンドを掴むことが欠かせません。しかし、膨大な量の情報を前に、本当に必要な情報を選び出すのは容易なことではありません。市場調査や競合分析の専門知識を持つ人材の不足、分析に必要なデータの収集や処理にかかる時間とコストなど、多くの企業が課題を抱えています。
競争優位性を確立するためには、効果的な情報収集と分析に基づいた戦略が重要です。例えば、顧客のニーズを深く理解し、競合製品にはない独自の価値を提案することで、顧客の心をつかむことができます。また、デジタルマーケティングを効果的に活用することで、より多くの顧客にアプローチし、ブランドの認知度を高めることも可能です。
変化の激しい化粧品業界において、成功を収めるためには、市場や顧客の動向を常に把握し、柔軟に対応していくことが求められます。
Read More

化粧品開発の裏側:CASと安全性
毎日のように使う化粧品。裏面を見ると、聞きなれないカタカナやアルファベットの成分名がずらりと並んでいますね。その中に、数字とハイフンで構成された番号を見たことはありませんか?それがCAS番号です。
CAS番号とは、正式名称を「Chemical Abstracts Service Registry Number(化学物質登録番号)」といい、アメリカ化学会の情報部門であるCASが、世界中の化学物質に対して割り当てている固有の番号です。CAS番号は、「〇〇-〇〇-〇」のように、ハイフンで区切られた数字の組み合わせで表記されます。
一つの化学物質には原則として一つのCAS番号が与えられます。そのため、世界共通の識別番号として、化学物質の特定や管理に役立っています。例えば、同じ成分でも、国や地域、メーカーによって呼び方が異なることがあります。しかし、CAS番号は世界共通なので、どの国のどの製品にも同じ番号で表示されます。
化粧品の成分表示にCAS番号が記載されていると、私たち消費者は成分についてより詳しく調べることができます。インターネットでCAS番号を検索すれば、その物質の化学的な性質や安全性に関する情報を得ることができ、より安心して化粧品を選ぶことができます。
Read More

化粧品開発のヒントはPATOLISにあり?
新しい化粧品を開発しようとしても、どのような成分を組み合わせれば効果が期待できるのか、悩んでしまうことは少なくありません。過去の研究開発で得られた知見を参考にしたいと思っても、膨大な量の論文や資料を前に途方に暮れてしまうこともあるでしょう。そんな時に役立つのが、特許情報データベース「PATOLIS(パトリス)」です。
PATOLISは、日本の特許庁の外郭団体が運営しており、インターネットを通じて誰でも簡単にアクセスできます。このデータベースには、日本国内で出願された特許に関する情報はもちろん、世界各国の特許情報も収録されています。そのため、世界中の化粧品開発のトレンドや、最新の技術動向を把握することができます。
PATOLISの最大の特徴は、技術情報を探すための検索機能が充実している点です。キーワード検索はもちろんのこと、成分名や効果などの特定の項目で絞り込み検索を行うことも可能です。また、類似する特許を自動で抽出する機能もあるため、これまで見落としていたような有益な情報に巡り合うことも期待できます。
PATOLISを活用すれば、時間や労力を大幅に削減しながら、効率的に技術情報を収集することができます。新しい化粧品の開発に役立つヒントがきっと見つかるはずです。
Read More

化粧品成分データベースSTN: 新製品開発の鍵
化粧品開発は、消費者の求めるものと時代の流れを的確に捉え、安全かつ効果の高い製品を生み出す、多大な労力と時間を必要とするプロセスです。その中でも、開発の初期段階から最終段階まで、重要な役割を担うのが情報収集です。新しい化粧品を開発するためには、最新の成分情報、市場の動向、競合他社の製品分析など、様々な情報が必要です。
まず、成分情報は化粧品開発の根幹をなすものです。近年、消費者の間では、配合されている成分に対する関心がますます高まっており、安全性や効果だけでなく、環境への影響にも配慮した成分が求められています。開発者は、常に最新の研究結果や規制情報を収集し、安全で効果的なだけでなく、倫理的な観点からも問題のない成分を選定しなければなりません。
次に、市場動向の把握も欠かせません。化粧品市場は流行に敏感で、変化の激しい業界です。消費者の好みやライフスタイルの変化、経済状況などを分析し、将来的なトレンドを予測することで、市場で受け入れられる製品開発が可能になります。
さらに、競合製品の分析も重要な情報収集の一つです。競合他社の製品がどのような成分を使用し、どのような価格設定で、どのような販売戦略をとっているのかを分析することで、自社製品の強みと弱みを明確化し、差別化を図ることができます。
このように、化粧品開発における情報収集は、消費者のニーズを満たし、企業が競争を勝ち抜くために必要不可欠なプロセスと言えます。
Read More

もうJOISで検索できない!?化粧品成分の探し方をご紹介
毎日のように使う化粧品ですが、裏側の成分表示を見ると、カタカナで書かれた見慣れない成分名がずらりと並んでいて、一体自分の肌に何を使っているのか不安になることはありませんか?
そんな時に役立つのが「JOIS」です。
「JOIS」は、かつて独立行政法人 科学技術振興機構が提供していた科学技術データベースです。
約9,000万件にも及ぶ膨大な科学技術文献情報や化合物情報などが登録されており、化粧品の成分調査をする際にも、多くの研究者や学生が活用していました。
そのため、化粧品成分について深く知りたいと考える人にとって、JOISは心強い味方だったのです。
しかし、JOISは2022年3月31日をもってサービスを終了しました。
長年、研究者や学生を支え、多くの化粧品開発にも貢献してきたJOISの終了は、私たちにとって大きな痛手と言えるでしょう。
JOISに代わるような、信頼性の高い化粧品成分データベースの登場が待たれます。
Read More