幹細胞

私たちの髪の毛は、常に同じ状態を保っているのではなく、成長しては抜け落ちるというサイクルを繰り返しています。このサイクルは大きく分けて、「成長期」「退行期」「休止期」の３つの段階に分けられます。 「成長期」は、文字通り毛髪が成長する時期です。この時期は数年も続き、毛根では細胞分裂が盛んに行われて、新しい髪が次々と作られます。毛髪の大部分は、この成長期の段階にあります。 次に、「退行期」に入ると、毛髪の成長は徐々に緩やかになり、やがて止まります。そして最後の「休止期」に入ると、毛髪は毛根と完全に切り離され、やがて自然と抜け落ちます。 この毛髪のサイクルの中で、「毛芽」は、次の新しい髪の毛を生み出すために重要な役割を担っています。毛芽は、休止期に入った毛包の下の部分に作られる、いわば「髪の毛の種」のようなものです。 毛芽には、新しい髪の毛の成長に必要な細胞や栄養が豊富に含まれており、毛髪の成長を促す司令塔のような役割を担っています。毛芽の働きが活発であれば、健康な髪の毛が生え変わり、豊かな毛量を保つことができます。 このように、毛髪は成長と脱毛を繰り返しながら、常に新しい状態へと生まれ変わっています。そして、毛芽はそのサイクルを支える、重要な役割を担っているのです。