敏感肌と向き合う:アトピー素因を知ってスキンケア
アトピー素因とは
アトピー素因とは、アトピー性皮膚炎を発症しやすい体質のことを指します。アトピー性皮膚炎は、かゆみと湿疹を繰り返す皮膚の病気ですが、誰もが発症するわけではありません。アトピー素因を持つ人は、そうでない人に比べて、このアトピー性皮膚炎になりやすい傾向があります。
では、なぜアトピー素因を持つ人がいるのでしょうか? 大きな要因として考えられるのが遺伝です。両親のいずれかがアトピー性皮膚炎であった場合、その子供もアトピー素因を受け継いでいる可能性が高くなります。両親ともにアトピー性皮膚炎の場合、その可能性はさらに高まります。遺伝以外にも、アレルギー反応を起こしやすい体質も関係していると考えられています。例えば、花粉症やぜんそくなどのアレルギー疾患を持つ人は、アトピー素因を持っている可能性があります。これらのアレルギー疾患も、免疫の過剰な反応が原因と考えられています。
アトピー素因は、あくまで病気の発症しやすい体質であり、必ずしもアトピー性皮膚炎を発症するわけではありません。しかし、アトピー素因を持っていることを自覚することで、生活習慣や環境を見直し、アトピー性皮膚炎の発症予防に努めることができます。