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品質管理
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- GMPマークとは?毎日のように使う化粧品だからこそ、品質の高さは気になりますよね。口紅やファンデーションなど、直接肌に使うものなので、安全性についても信頼できる製品を選びたいものです。そんな時、ひとつの目安となるのが「GMPマーク」です。GMPとは、「Good Manufacturing Practice(適正製造規範)」の略称で、原料の入庫から製造、出荷までの全ての過程において、適切な管理が行われていることを示す基準です。この基準を満たした工場や製造ラインで製造された製品には、GMPマークを表示することができます。日本で販売されている化粧品は、必ずしもGMP認証を取得することが義務付けられているわけではありません。しかし、GMPマークは、厳しい基準をクリアした証と言えるでしょう。つまり、GMPマークは、私たち消費者が安心して使える品質の製品を見分けるためのひとつの目安となるのです。GMPマークを取得するためには、工場の衛生管理や製造記録の保管、品質管理の体制など、様々な項目において厳しい基準を満たす必要があります。そのため、GMPマークは、製品の安全性や品質に対する企業の姿勢を示すものでもあると言えるでしょう。化粧品を選ぶ際にはぜひ、GMPマークにも注目してみてください。
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化粧品の品質を守る!脱泡の重要性
毎日のように使う化粧品。何気なく手に取っていますが、その品質を保つために、製造過程では様々な工夫が凝らされています。その一つに「脱泡」と呼ばれる工程があります。これは一体どんな工程なのでしょうか?
化粧品は、製造過程で様々な材料を混ぜ合わせて作られます。この時、どうしても避けられないのが空気の混入です。材料と材料が混ざり合う時に、小さな気泡となって製品の中に閉じ込められてしまうのです。
「泡立つ」と聞くと、洗顔料やシャンプーをイメージする方もいるかもしれません。しかし、化粧水や美容液など、本来泡立たないはずの製品に気泡が残ってしまうと、品質に様々な影響が出てしまう可能性があります。
まず、製品の見た目の印象が悪くなってしまうことが挙げられます。透明なはずの化粧水の中に気泡が混ざっていたり、クリームの表面に凹凸ができてしまったりすると、品質に問題がない場合でも、なんとなく使い心地が悪く感じてしまうことがあります。
また、気泡が製品の劣化を早めてしまう可能性もあります。製品中に残った気泡は、酸化の原因となることがあります。酸化は、製品の色や香りの変化、そして品質の低下に繋がってしまうのです。
さらに、使用感にも影響が出る場合があります。例えば、クリームに気泡が多く含まれていると、肌に塗布した際にムラになりやすく、均一に塗ることができません。また、泡が消えるまで時間がかかってしまい、使い心地が悪くなってしまうこともあります。
このように、化粧品中の気泡は、品質や見た目に悪影響を与える可能性があります。そのため、製造過程では「脱泡」と呼ばれる工程できちんと気泡を取り除くことが重要になります。普段何気なく使っている化粧品ですが、その裏には、品質を保つための様々な工夫が隠されているのです。
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化粧品の鮮度を見極める「酸価」
- 酸価とは?
化粧品を選ぶ際、成分表示を確認する方は多いと思いますが、「酸価」という言葉を目にしたことはありますか?
酸価とは、化粧品原料に含まれる脂肪酸の量を数値化したもので、油脂やろう類といった成分が、どれくらい酸化しているかを示す指標です。
わかりやすく説明すると、新鮮な油はサラサラとしていますが、時間が経つにつれて空気に触れ、酸化が進むことで、粘り気が出て、風味が落ち、最終的には腐敗してしまいますよね。
この、油脂やろう類の酸化の度合いを示すのが酸価です。酸価の値が大きいほど、酸化が進んでいることを意味し、品質が劣化している可能性があります。
化粧品に配合される油脂やろう類は、製品の品質を保つために、適切な方法で保管され、酸化防止剤などが添加されている場合もあります。
しかし、開封後や保管状態によっては、時間の経過とともに酸化が進むことがありますので、注意が必要です。
酸価自体は、化粧品の使用感や安全性に直接影響を与えるものではありませんが、酸化が進んだ油脂やろう類は、肌への刺激となる場合や、化粧品の品質を低下させる可能性があります。
そのため、酸価は、化粧品の品質を評価する上で、重要な指標の一つと言えるでしょう。
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