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品質安定性
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- 精製水とは?精製水とは、その名の通り、不純物を取り除いた水のことです。私たちが普段口にしたり、生活で使ったりしている水道水とは異なり、様々な処理を加えることで不純物を取り除いています。水道水には、殺菌のために塩素が添加されていたり、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル分が含まれています。一方、精製水は、これらのミネラル分はもちろんのこと、イオン成分や微生物なども徹底的に取り除かれています。精製水は、その純度の高さから、様々な分野で活用されています。医療現場では、注射液や点滴液の溶媒として使用される他、コンタクトレンズの洗浄にも用いられています。また、工業分野では、精密機械の洗浄や薬品製造など、高い純度が求められる場面で活躍しています。化粧品においても、精製水は欠かせない成分の一つです。化粧水や乳液、美容液など、様々な製品に配合されています。化粧品に配合される成分は、水に溶けやすいものと、油に溶けやすいものがあります。精製水は、水に溶けやすい成分を溶かすための溶媒としての役割を担っています。また、高い純度を活かして、防腐剤の代わりに配合されることもあります。防腐剤には、製品の品質を保つ効果がありますが、肌への刺激が懸念される場合があります。精製水を多く配合することで、防腐剤の配合量を抑え、肌への負担を軽減している製品もあります。
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化粧品の過酷な試練:苛酷試験とは?
私たちが毎日当たり前のように使用している化粧品は、工場で製造されてから店頭に並び、そして私たちの手元に届くまで、実に様々な環境にさらされています。真夏の焼け付くような暑さやジメジメとした湿気、あるいは強い日差しといった過酷な環境は、製品の品質に少なからず影響を与える可能性があります。このような外的要因から製品を守り、私たち消費者が安心して使えるように、化粧品の品質を維持するために重要な役割を担っているのが「苛酷試験」です。
苛酷試験とは、化粧品を意図的に過酷な条件下に置くことで、品質に問題がないかをチェックする試験のことです。具体的には、高温や低温、高湿、強い光などを製品に照射し、その変化を観察します。例えば、真夏の車内に放置された状況を想定し、高温下で長時間製品を置いておく試験や、逆に凍えるような真冬の屋外を想定した低温試験などが行われます。また、湿度の高い場所に長時間置かれた場合を想定した高湿試験では、カビの発生や成分の変質などが起こらないかを調べます。
これらの試験は、製品の品質を保証する上で欠かせないプロセスと言えるでしょう。厳しい試験をクリアした製品は、私たち消費者が安心して使用できる品質を保っていると言えるのです。
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