見落とせない?皮膚温と美容の関係
- 皮膚温とは皮膚温とは、読んで字のごとく皮膚表面の温度のことを指します。 皆さんは、顔や手足など、体の部位によって温かさが違うと感じたことはありませんか? 実は、皮膚の表面温度は体の場所によって異なるのが一般的です。これは、皮膚の厚さや、皮膚の下にある脂肪の量、血液の流れ方などの違いが影響しています。また、皮膚温は、気温や湿度といった周囲の環境によって左右されるだけでなく、年齢や体質、ホルモンバランス、運動などの体の内部からの影響も大きく受けます。体温と混同されがちですが、体の奥深くで保たれている体温(深部体温)は約37℃でほぼ一定なのに対し、皮膚温はそれよりも低く、場所や環境によって大きく変化するのが特徴です。例えば、気温が低い冬は、手足の先などの血液の流れが滞りやすいため、皮膚温が低下し冷たく感じやすくなります。反対に、気温の高い夏や運動後は、血液の循環が活発になるため皮膚温が上昇し、温かく感じます。また、ストレスや緊張を感じると、手足などの皮膚温が低下することもあります。これは、自律神経のバランスが乱れることで、血管が収縮し、血行が悪くなるためです。このように、皮膚温は様々な要因によって変化するため、体の状態を反映するひとつの指標とも言えます。