カルナウバろう:自然の力で口紅にツヤと輝きを
- 南米生まれの天然ワックス
南米の広大な大地に自生するカルナウバヤシ。その葉から採取されるのが、天然の植物性ワックスであるカルナウバろうです。
カルナウバろうの名前は、現地の言葉で「ヤシ」を意味する「カルナウバ」に由来します。カルナウバヤシは、ブラジル北東部の乾燥地帯に広く分布し、厳しい日差しや乾燥した風から身を守るために、その葉の表面に天然のワックスを分泌します。
このワックスは、太陽光線を反射し、葉からの水分の蒸発を防ぐ役割を担っています。カルナウバヤシの葉から採取したワックスを精製したものが、私たちが利用するカルナウバろうです。
カルナウバろうは、その硬度と光沢の美しさから「ワックスの王様」とも呼ばれ、古くから様々な用途に使用されてきました。
近年では、環境にやさしい天然素材として、化粧品や食品、自動車のワックスなど、幅広い分野でその価値が見直されています。