輝きの魔法!干渉色が織りなす化粧品の世界
- 色の仕組み
私たちが普段見ている色は、光が物体に当たって反射してきたものを目で捉えたものです。
例えば、赤いリンゴは太陽や電灯の光に含まれる赤い光を反射し、それ以外の色の光を吸収するため、赤く見えます。
しかし、世の中には光が物体に反射することで生まれる色以外にも、光の干渉によって生まれる色も存在します。
これが「干渉色」と呼ばれるもので、シャボン玉の表面やCDの裏側に見られる虹色が代表的な例です。
私たちの目に見える光は、実は様々な波長を持った光の波が集まってできています。
これらの光が物体に当たると、反射、屈折、干渉といった現象が起こります。
干渉色は、このうち「干渉」によって生まれます。
特定の波長の光同士が強め合ったり、打ち消しあったりすることで、私たちの目に特定の色として認識されるのです。
シャボン玉の場合、薄い膜の上下の表面で反射した光が干渉することで色が生まれます。
この膜の厚さは場所によって異なるため、反射光の干渉の仕方も異なり、その結果、様々な色が現れるのです。
CDの裏側も、表面に刻まれた細かい溝によって光が干渉し、虹色に見えます。
このように、干渉色は身の回りの様々な場所で観察することができます。