化粧品を支える縁の下の力持ち!粉体高分子の秘密
- 粉体高分子って?粉体高分子とは、読んで字のごとく粉末状になっている高分子のことです。 あまり聞き馴染みのない言葉かもしれませんが、実は私たちの身近な化粧品、特にパウダーファンデーションやアイシャドウ、チークなどに使われており、製品の質感や仕上がりに大きく影響を与える重要な役割を担っています。粉体高分子は、大きく分けて天然由来のものと人工的に合成されたものの二種類に分類されます。 さらに、炭素を含まない無機物と炭素を含む有機物に分けられます。 天然由来の粉体高分子としては、お米から作られるコメデンプンなどが挙げられます。 一方、合成粉体高分子は、ナイロンパウダーなどが代表的です。このように、粉体高分子は原料によってそれぞれ異なる特徴を持っています。化粧品には、これらの粉体高分子が目的や用途に合わせて使い分けられているのです。 例えば、皮脂を吸収して化粧崩れを防ぐ効果を期待するなら、コメデンプンなど、さらさらとした感触を持つ粉体高分子が用いられます。 また、肌の表面を滑らかに整え、均一な仕上がりを実現するために、球状のナイロンパウダーなどが配合されることもあります。このように、粉体高分子は化粧品の使い心地や仕上がりに大きく貢献している、縁の下の力持ちといえるでしょう。