交叉順応

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香水の意外な落とし穴?嗅覚順応について

皆さんは、お気に入りの香水をつけたのに、時間が経つにつれて香りが感じられなくなった経験はありませんか?それは、嗅覚順応と呼ばれる現象が関係しているかもしれません。 嗅覚順応とは、簡単に言うと、同じ香りを嗅ぎ続けていると、鼻がその香りに慣れてしまい、感じにくくなってしまう現象のことです。専門的には嗅覚疲労とも呼ばれます。 私たちの鼻は、常に空気中の様々な香りの分子を感知し、脳に信号を送ることで香りを感じています。しかし、同じ香りの分子を長時間、嗅ぎ続けていると、鼻の感覚細胞がその香りに慣れてしまい、脳に信号を送らなくなってしまうのです。これが、嗅覚順応のメカニズムです。 香水の場合、つけた直後は香りが強く感じられますが、時間が経つにつれて、鼻がその香りに慣れてしまい、自分では香りが分からなくなってしまいます。しかし、周囲の人には香りが届いているため、「香水がきつすぎる」と感じる人もいるかもしれません。 嗅覚順応を防ぐためには、香水をつけすぎないことが大切です。また、同じ香水を使い続けるのではなく、違う香りを日替わりで使用したり、香りの強さが異なるものを使い分けるのも効果的です。
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