肌の守護神!重層扁平上皮って?
私たちの体を外敵から守る、頼もしい防御システムについてお話しましょう。
「重層扁平上皮」という言葉を聞いたことはありますか? これは、皮膚や口の中、食べ物が通る道の一部など、体の外側と内側の境界線となる場所に存在する組織です。
この組織は、その名の通り、平べったい形の細胞がレンガのように何層にも重なり合ってできています。 例えるなら、体の表面は、この細胞というレンガを積み重ねて作られた、高くそびえ立つ城壁のようなものでしょうか。
そして、この強固な城壁こそが、私たちの体を紫外線や細菌、ウイルスなどの外敵の侵入から守ってくれているのです。
もしも、この城壁がなかったら、私たちの体は無防備な状態にさらされてしまいます。 すると、少しの刺激で炎症を起こしたり、簡単に病気にかかってしまったりするでしょう。
このように、重層扁平上皮は、目には見えなくても、私たちの体を守るために非常に重要な役割を担っています。 普段は意識することが少ないかもしれませんが、この機会に、縁の下の力持ちとして活躍する体の仕組みに、思いを馳せてみてはいかがでしょうか。