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リン脂質
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- 細胞膜とリン脂質の関係私たちの体は、約37兆個もの細胞からできています。そして、それぞれの細胞は、まるで卵の殻のように、細胞膜と呼ばれる薄い膜で覆われています。この細胞膜は、細胞の内側と外側を隔てる役割を担っており、細胞が生きていく上で欠かせない存在です。では、この細胞膜は一体どのような成分でできているのでしょうか?その答えがリン脂質です。リン脂質は、水になじみやすい部分と油になじみやすい部分の両方を持つという、少し変わった性質を持っています。この性質のおかげで、リン脂質は水の中にいると、自然と油になじみやすい部分を内側に、水になじみやすい部分を外側に向けて並びます。そして、細胞膜では、このリン脂質が二重の層になって、細胞全体を包み込んでいるのです。細胞膜は、リン脂質の働きによって、単に細胞を包むだけでなく、細胞内外の物質の出入りをコントロールするという重要な役割も担っています。水や栄養素など、細胞に必要なものは通しますが、細胞にとって有害なものは通さないようにすることで、細胞の中身を一定に保ち、細胞の働きを守っているのです。つまり、リン脂質で作られた細胞膜は、まるで細胞の出入り口を守る門番のような存在と言えるでしょう。私たちの体が正常に機能するためには、細胞一つ一つが健康であることが大切であり、その細胞を守る細胞膜とリン脂質は、まさに生命の維持に欠かせない重要な存在なのです。
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肌への優しさ:リン脂質が叶えるうるおい
- 細胞膜と同じ構造を持つリン脂質私たちの体を構成する最小単位である細胞。その細胞一つ一つを包み込んでいるのが細胞膜です。細胞膜は、細胞の内と外を隔てる門番のような役割を担っており、細胞が正常に働くために欠かせない存在です。
この細胞膜の主要な成分こそがリン脂質と呼ばれる物質です。
リン脂質は、水になじみやすい部分と、油になじみやすい部分の両方を持つという、ちょっと変わった性質を持っています。この性質のおかげで、リン脂質は水の中にいると、まるで細胞膜のように、水になじみやすい部分を外側、油になじみやすい部分を内側に向けて二重の膜を作ります。
実は、このリン脂質、私たちの身近なところにも存在しています。
そう、化粧品です!
化粧品に配合されたリン脂質は、肌への馴染みが良く、肌表面を滑らかに整えたり、美容成分を肌の奥深くまで届ける役割を担います。
さらに、細胞膜と同じ構造を持つリン脂質は、私たちの肌との親和性も高く、肌本来の機能をサポートしてくれる効果も期待できます。
細胞膜という、生命活動の根本を支えるリン脂質。
普段使っている化粧品に、そんな大切な役割を担う成分が配合されているなんて、なんだか感慨深いですね。
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