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フェロモン
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私たちの肌には、汗を分泌する汗腺が2種類あります。全身に分布している「エクリン汗腺」と、ワキや陰部など特定の部分に集中している「アポクリン汗腺」です。
エクリン汗腺は、生まれたときから機能していて、体温調節のための汗を分泌します。暑いときや運動をしたときに、体温を下げるために汗をかくのは、このエクリン汗腺の働きによるものです。
一方、アポクリン汗腺は、思春期を迎えるまではあまり機能していません。第二次性徴期以降になると、ホルモンの影響で活発になり始めます。アポクリン汗腺の特徴は、毛穴に開口している点です。そのため、分泌された汗は、皮膚の表面にいる細菌によって分解され、独特の臭いを発生させることがあります。これが、思春期特有の体臭の原因の一つとされています。
このように、エクリン汗腺とアポクリン汗腺は、それぞれ異なる役割と特徴を持っています。私たちの体は、これらの汗腺を上手に使い分けることで、健康を維持しているのです。
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アポクリン汗腺と体臭の関係
人間の皮膚には、汗を分泌する汗腺がくまなく存在しています。しかし、汗腺と一言で言っても、実は大きく分けて二つの種類が存在します。一つはエクリン汗腺と呼ばれるもので、これは全身の皮膚に分布しています。エクリン汗腺から分泌される汗は、ほとんどが水分で、体内から熱を逃がして体温を調節するという重要な役割を担っています。暑い場所で運動した時や気温の高い場所にいる時にかく汗は、主にこのエクリン汗腺からの汗です。
一方、もう一つの汗腺はアポクリン汗腺と呼ばれ、こちらは脇の下や耳の中、鼻の穴など、体の一部の限られた場所に集中して存在しています。エクリン汗腺からの汗とは異なり、アポクリン汗腺からの汗にはタンパク質や脂質が多く含まれており、分泌されたばかりの時はほとんど臭いはありません。しかし、皮膚の表面で細菌が分解されることで独特の臭いを発するようになります。このアポクリン汗腺は、思春期を迎えると同時に活動が活発になることから、性ホルモンと深い関係があると考えられています。
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