トリプシン

- タンパク質分解酵素トリプシンとは トリプシンは、私達の体の中にある膵臓で作られる消化酵素の一つです。食べ物を分解する役割を担っており、主にタンパク質を分解してアミノ酸に変える働きがあります。 このトリプシンは、化粧品にも配合されています。 化粧品に配合されるトリプシンは、主に植物や微生物から抽出されたもので、肌表面に残った古い角質を分解し、除去する効果を期待して使用されます。 古い角質が肌に蓄積すると、肌がくすんで見えたり、化粧のりが悪くなったりする原因となります。トリプシン配合の化粧品を使用することで、これらの古い角質を取り除き、肌のターンオーバーを促進することで、肌の透明感アップ、キメを整える効果、化粧のりの向上などが期待できます。 ただし、トリプシンはタンパク質分解酵素であるため、高濃度で使用すると肌への刺激となる可能性もあります。そのため、配合量や使用頻度には注意が必要です。 トリプシン配合の化粧品を使用する際は、必ずパッチテストを行い、自分の肌に合っているかを確認してから使用しましょう。

私たちの肌は、常に生まれ変わっています。肌の奥深くでは新しい細胞が次々と作られ、表面へと押し上げられていきます。そして、最終的には古くなった細胞が垢となって剥がれ落ちます。この生まれ変わりのサイクルを「ターンオーバー」と呼び、健康な肌は約28日周期で繰り返されています。しかし、このターンオーバーは、年齢を重ねることや乾燥、紫外線などの外的要因によって乱れてしまうことがあります。すると、通常は剥がれ落ちるはずの古い角質が肌表面に留まってしまうのです。これが「古い角質」と呼ばれるものです。古い角質が蓄積すると、肌は様々なトラブルに見舞われます。例えば、肌表面が凸凹になることで光が乱反射し、本来の透明感を失ってくすんで見えてしまいます。また、ゴワゴワとした手触りになり、化粧水などの浸透も悪くなってしまいます。さらに、毛穴を塞いでしまい、ニキビや吹き出物の原因になることもあります。これらのトラブルを防ぐためには、日頃から正しいスキンケアを行い、古い角質を溜めないようにすることが大切です。