細胞膜複合体で髪本来の美しさへ
- 髪内部を守る細胞膜複合体とは?私たちの髪の毛は、一見シンプルに見えますが、実はキューティクル、毛皮質、メデュラという3層構造でできています。そして、細胞膜複合体(CMC)はこのうち、キューティクルと毛皮質の間にある薄い層のことを指します。例えるなら、私たちの髪が家だとします。すると、キューティクルは家の外壁、毛皮質は内壁、そしてCMCは外壁と内壁の間にある断熱材のイメージです。断熱材が家の内部の温度を一定に保つのと同様に、CMCは髪内部の水分やタンパク質をしっかりと閉じ込め、潤いを保つ役割を担っています。このCMCが正常に機能していると、髪はみずみずしく、しなやかで、つややかな状態を保てます。しかし、パーマやカラーリング、紫外線、乾燥などのダメージを受けると、CMCは壊れやすくなってしまいます。その結果、髪内部の水分やタンパク質が流出しやすくなり、パサつき、枝毛、切れ毛などの原因に繋がってしまうのです。つまり、健康で美しい髪を保つためには、CMCを守ることが非常に重要と言えるでしょう。日々のヘアケアでは、CMCの構成成分であるセラミドやコレステロールなどを配合したトリートメントを使用したり、ドライヤーの熱から髪を守ったりするなど、ダメージを最小限に抑える工夫を心がけましょう。