化粧品の中にも?縁の下の力持ち「エラストマー」
「エラストマー」という言葉を聞いたことはありますか?これは、ゴムのように伸び縮みする性質を持つ高分子化合物の総称です。
身近なもので例えると、輪ゴムや消しゴムを思い浮かべてみてください。指でグッと押すと形が変わりますが、指を離すと元の形に戻りますよね?
このように、力を加えると変形し、力を抜くと元の形に戻る性質を「弾力性」といい、エラストマーの特徴です。
実は、このエラストマーは、化粧品そのものに配合されることはありませんが、容器やアプリケーターなど、様々な部分に使われている縁の下の力持ち的存在なんです。
例えば、口紅やリップグロスなどの繰り出し容器には、なめらかな使い心地を実現するためにエラストマーが使われています。また、ファンデーションを塗布する際に使用するスポンジパフにも、肌触りを良くするためにエラストマーが使われていることがあります。
このように、エラストマーは、私たちが普段何気なく使用している化粧品の使い心地や品質を陰ながら支えている大切な素材なのです。