クリーミーな泡立ちの秘密!ミリスチン酸って?
毎日の生活に欠かせないものといえば、洗顔、歯磨き、身体を洗うことなど、様々な洗浄活動が挙げられます。朝起きてから夜眠るまで、私たちは無意識のうちに何度も洗浄を繰り返しているといっても過言ではありません。そして、これらの洗浄を陰ながら支えている成分が存在します。それが「ミリスチン酸」です。
ミリスチン酸は、ヤシ油やパーム油といった植物油脂に含まれる脂肪酸の一種です。古くから石けんの原料として世界中で広く利用されてきました。水に溶けにくい性質を持つ油汚れも、ミリスチン酸は分子構造中に持つ部分によってしっかりと包み込み、水に溶けやすい形に変えて洗い流してくれるのです。
また、ミリスチン酸は洗浄剤としての働きだけでなく、泡立ちをよくしたり、製品にとろみをつけたりする効果も持っています。きめ細かい泡立ちの良い洗顔料や、なめらかな使い心地のシャンプーなども、ミリスチン酸の働きによるものかもしれません。
このように、ミリスチン酸は私たちの生活を清潔に保つ上で、なくてはならない重要な役割を担っています。普段何気なく使っている洗浄剤の裏側にも、ミリスチン酸のような縁の下の力持ちが活躍していることを、少し意識してみると面白いかもしれません。