希少価値の高い香り、イリス油
- 上品な香りの正体は?
香水に使われている香りは、様々な種類の花や果実、ハーブなど、天然の素材から抽出されるものが多くあります。その中でも、上品で洗練された香りを求めるなら、「イリス」という植物から抽出されるオイルがおすすめです。
イリスは、アヤメ科の植物で、その美しい姿から、日本では「燕子花(かきつばた)」とも呼ばれています。香水に使われるイリスのオイルは、この植物の根茎部分を乾燥させ、長い時間をかけてじっくりと抽出していきます。
この根茎部分を乾燥させる工程には、最低でも3年以上の歳月が必要とされ、長いものでは10年近くもの時間を要することもあります。さらに、イリスの根茎から抽出されるオイルの量はごくわずかであるため、イリスのオイルは「幻の精油」とも呼ばれ、大変貴重なオイルとして扱われています。
こうして時間と手間をかけて抽出されたイリスのオイルは、上品でパウダリーな香りが特徴です。香水にブレンドすると、他の香りを引き立て、深みと奥行きを与える効果があります。そのため、高級香水に多く使用されており、多くの人を魅了しています。