アルコール代謝酵素

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化粧品とアルコール:知っておきたい感受性の話

化粧水や乳液など、私たちが日常的に使用している化粧品の多くに、アルコールが配合されています。化粧品に含まれるアルコールは、様々な役割を担っており、製品の使い心地や品質に大きく関わっています。 まず、アルコールには、肌に塗布した際に感じる清涼感を高める効果があります。揮発性が高いため、肌に触れるとすぐに蒸発し、その際に周囲の熱を奪うことで、ひんやりとした冷感を与えます。これは、特に汗ばる季節や、日焼け後のほてりを抑えたいときに、心地よく感じられます。 また、アルコールは、化粧品のべたつきを抑え、さっぱりとした使用感にする効果も期待できます。油分を分解する性質を持つため、クリームや乳液に含まれる油分を分解し、肌への浸透を助けます。そのため、使用後にべたつかず、さらっとした使い心地を好む方におすすめです。 さらに、アルコールには、雑菌の増殖を抑え、製品の品質を保つ効果も期待できます。化粧品は、開封後、空気中の雑菌に触れることで、品質が劣化しやすくなります。アルコールには、これらの雑菌の繁殖を抑え、製品の劣化を防ぐ効果があります。 しかし、アルコールを含む化粧品を使用する際には、注意が必要です。アルコールは、肌の水分を蒸発させやすく、乾燥の原因となる可能性があります。特に、乾燥肌や敏感肌の方は、注意が必要です。アルコールに過敏な方は、使用前にパッチテストを行うか、アルコールフリーの製品を選ぶようにしましょう。
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お酒に弱い肌?その原因はアルコール代謝酵素

- アルコール代謝酵素とは?お酒に強いか弱いかは、このアルコール代謝酵素が大きく関係しています。では、具体的にどのような働きをしているのでしょうか?アルコール代謝酵素とは、体内に入ったアルコールを分解する役割を担う、体内の分解工場のようなものです。 主に肝臓で働いていますが、実は肌にも存在しています。私たちが普段口にするお酒などに含まれるアルコールは、「エタノール」と呼ばれています。 このエタノールが体内に入ると、まず「アルコール脱水素酵素(ADH)」という酵素によって、「アセトアルデヒド」という物質に分解されます。 このアセトアルデヒドは、お酒を飲んだ後に感じる、顔が赤くなる、頭痛、吐き気といった不快な症状の原因となる、毒性の強い物質です。しかし、私たちの体は、この有害なアセトアルデヒドをそのままにしておくことはありません。「アルデヒド脱水素酵素(ALDH)」という酵素が、アセトアルデヒドをさらに分解し、「酢酸」へと変化させるのです。 酢酸は、最終的には水と二酸化炭素に分解され、体外へと排出されます。このように、アルコール代謝酵素は、体内に入ったアルコールを無害なものへと分解し、体外への排出を助けるという重要な役割を担っているのです。 化粧品に含まれるアルコールも、肌に存在するアルコール代謝酵素によって、同様の過程を経て分解されていきます。
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