コスメを知りたい
先生、化粧品の成分に『シスチン』って書いてあったんですけど、これは何ですか?
コスメ研究家
シスチンは、髪の毛を作っているタンパク質にたくさん含まれている栄養成分なんだよ。髪の毛にハリやコシを与える働きがあるんだ。
コスメを知りたい
じゃあ、髪の毛に良い成分なんですね! どうしてハリやコシが出るんですか?
コスメ研究家
シスチンが2つ結びつくことで、とても強い結合を作るからなんだ。この強い結合のおかげで、髪の毛がピンと張った状態になるんだよ。
髪にハリとコシを与えるシスチンとは?
私たちの髪の毛の多くはケラチンと呼ばれるタンパク質でできており、そのケラチンを作るために欠かせない成分の一つがシスチンです。シスチンはアミノ酸の一種で、髪の毛全体の約10~15%を占めています。
シスチンは、同じシスチン同士で結びつくことで「SS結合」と呼ばれる強い結合を作り出します。このSS結合こそが、ケラチンに弾力や強度を与え、ハリやコシのある髪を作り出すために重要な役割を果たしています。
例えるなら、髪の毛一本一本を建物の柱に、シスチンを柱同士を繋ぐ鉄筋だと考えてみてください。鉄筋がしっかりとしていることで、建物は強固になり、風雨にも耐えられるようになります。これと同じように、シスチンが多い髪は、SS結合が強固になり、ハリやコシのある健康的な状態を保つことができるのです。
項目 | 説明 |
---|---|
ケラチン | 髪の毛の構成成分であるタンパク質 |
シスチン | ケラチンを作るために必要なアミノ酸であり、髪の毛全体の約10~15%を占める |
SS結合 | シスチン同士が結びついてできる強い結合であり、髪の毛にハリやコシを与える |
シスチンの役割 | SS結合を形成することで、ケラチンに弾力や強度を与え、ハリやコシのある髪を作り出す |
シスチンが多い髪の特徴 | SS結合が強固になり、ハリやコシのある健康的な状態を保つことができる |
ダメージヘアにも効果あり?
毎日のように浴びる紫外線や、おしゃれを楽しむためのパーマやカラーリングによって、私たちの髪は少しずつ傷ついていきます。傷みの原因は、髪の毛の内部構造にあります。髪の毛の内部では、タンパク質の一種である「シスチン」が「SS結合」と呼ばれる結びつき方をし、髪の毛の強度や形を保っています。しかし、紫外線や薬剤の刺激を受けると、このSS結合が切断されてしまい、髪の毛はダメージを受けてしまうのです。
ダメージを受けた髪の毛は、枝毛や切れ毛が増えたり、パサついたり、まとまりが悪くなったりと、様々なトラブルを引き起こします。せっかくヘアスタイルを楽しみたいのに、髪の毛が傷んでいては、思い通りの仕上がりにならないばかりか、見た目の印象にも影響を与えてしまいます。
そこで注目されているのが、ダメージヘアの補修効果が期待できる成分「シスチン」です。シスチンは、切断されたSS結合を修復する働きがあるため、髪の毛にハリとコシを与え、健康な状態へと導いてくれます。そのため、シスチンはシャンプーやトリートメントなどのヘアケア製品に配合されることが多く、ダメージヘアに悩む方々から支持を集めています。
もちろん、シスチン配合のヘアケア製品を使ったからといって、すぐに劇的な効果が現れるわけではありません。しかし、毎日のヘアケアに取り入れることで、髪の毛の内部から少しずつ補修していき、健やかな髪へと導いてくれるでしょう。
原因 | 髪の毛への影響 | 対策 | 効果 |
---|---|---|---|
紫外線、パーマ、カラーリング | SS結合(シスチン間の結合)が切断 枝毛、切れ毛、パサつき、まとまりの悪さ |
シスチン配合のヘアケア製品の使用 | SS結合の修復 ハリとコシの回復 健康な髪への導き |
シスチン配合のヘアケア製品の選び方
髪を構成する重要な成分であるシスチン。最近では、このシスチンを配合したヘアケア製品を目にする機会が増えてきましたね。しかし、シスチン配合と記載されていても、製品によってその配合量は大きく異なり、効果を実感できるものとそうでないものがあります。
より効果を実感したいのであれば、シスチンの配合濃度に注目することが大切です。配合量が多いほど、髪の内部まで成分が浸透しやすくなるため、より効果が期待できます。製品を選ぶ際には、パッケージの裏などに記載されている成分表示をしっかりと確認しましょう。
また、シスチンは単独で使用するよりも、他のヘアケア成分と組み合わせて使用することで、より効果を発揮する場合もあります。例えば、髪の毛の表面を保護する成分や、髪の毛に潤いを与える成分など、それぞれの成分が持つ働きを助けることで、相乗効果が期待できます。
特に、髪の毛の内部まで浸透しやすい性質を持つ成分と組み合わせることで、シスチンを髪の奥深くまで届けることができると考えられています。これらの成分を一緒に配合することで、より効果を実感しやすくなるでしょう。
成分 | ポイント |
---|---|
シスチン | 配合量が多いほど効果が期待できる 成分表示で配合量を確認する |
シスチン + α | 他のヘアケア成分と組み合わせることで効果アップ 例:髪の毛の表面を保護する成分、髪の毛に潤いを与える成分 特に、髪の毛の内部まで浸透しやすい性質を持つ成分と組み合わせる |
毎日のヘアケアに取り入れて
毎日のヘアケアに、ぜひ取り入れたい成分があります。それは「シスチン」です。
シスチンは、私たちの髪や爪、皮膚などを構成するたんぱく質の一種であるケラチンに多く含まれています。ケラチンは、髪の強度や弾力を保つために欠かせないものです。
シスチンを配合したシャンプーやトリートメントを使うと、傷んだ髪を補修し、切れ毛や枝毛を防ぐ効果が期待できます。また、髪にハリとコシを与える効果もあるため、ボリューム不足や髪のうねりに悩んでいる方にもおすすめです。
しかし、どんなに良い成分でも、効果や使用感は人それぞれです。自分の髪質に合わなかったり、頭皮に刺激を感じたりする可能性もあります。
まずは、自分の髪質や悩みに合わせて、シャンプーやトリートメントを選びましょう。そして、使い始めは少量ずつ試してみるなど、慎重に使い始めることが大切です。
正しいヘアケアを続けることで、健やかで美しい髪を育んでいきましょう。
成分 | 効果 | 期待できる効果 | 注意点 |
---|---|---|---|
シスチン | ケラチンを構成するアミノ酸。 髪の強度や弾力を保つ。 |
・傷んだ髪の補修 ・切れ毛や枝毛の予防 ・ハリとコシを与える ・ボリューム不足や髪のうねりの改善 |
・効果や使用感は人それぞれ ・髪質に合わない場合がある ・頭皮に刺激を感じる可能性がある ・少量ずつ試す ・自分の髪質や悩みに合わせて選ぶ |