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髪のパワーの源!毛ケラチンとは?

コスメを知りたい

先生、「毛ケラチン」って、髪の毛のタンパク質ってことはわかるんですけど、皮膚のケラチンとは何が違うんですか?

コスメ研究家

いい質問ですね。どちらもケラチンというタンパク質の一種ですが、毛ケラチンは皮膚のケラチンよりも硬いんです。髪の毛と皮膚を比べてみると、確かに髪の毛の方が硬いですよね?

コスメを知りたい

確かに!でも、なんで髪の毛のケラチンの方が硬いんですか?

コスメ研究家

それは、毛ケラチンには、SS結合や水素結合と呼ばれる結合がたくさん含まれているからなんです。これらの結合が多いと、タンパク質の構造がより強固になり、硬くなるんですよ。

毛髪の構成成分

毛髪の構成成分

私たちの髪は、主にケラチンというタンパク質でできています。タンパク質は、私たちの体を作る重要な栄養素の一つであり、筋肉や臓器、皮膚、そして髪など、体の様々な部分に存在しています。

ケラチンは、18種類のアミノ酸が結合してできた高分子化合物です。アミノ酸は、タンパク質を構成する基本的な単位であり、体内で様々な働きをしています。ケラチンは、皮膚や爪にも含まれており、体の表面を保護する役割を担っています。

興味深いことに、同じケラチンでも、髪に含まれるケラチンは「毛ケラチン」と呼ばれ、皮膚に含まれるケラチンとは少し性質が異なります。毛ケラチンは、皮膚のケラチンよりも硬いという特徴があり、これが髪の毛に弾力や強度を与えています。

このように、私たちの髪はケラチンというタンパク質によって形作られ、その強度や弾力を保っています。健康な髪を維持するためには、バランスの取れた食事から十分なタンパク質を摂取することが大切です。

項目 詳細
髪の構成成分 ケラチン(タンパク質)
ケラチンの特徴 – 18種類のアミノ酸からなる
– 皮膚や爪にも含まれる
– 体の表面を保護する
– 髪のケラチン(毛ケラチン)は、皮膚のケラチンより硬い
髪の健康 バランスの取れた食事から十分なタンパク質を摂取する

毛ケラチンの強さの秘密

毛ケラチンの強さの秘密

私たちの髪の毛の主成分である毛ケラチン。この毛ケラチンは、実はとても複雑で緻密な構造をしているため、髪の毛は細いのに強くてしなやかさを持ち合わせているのです。では、一体どのような構造をしているのでしょうか?

毛ケラチンを強く結び付けているのは、「SS結合」と「水素結合」と呼ばれる二つの結合です。

「SS結合」は、毛ケラチンを作るアミノ酸の一つであるシステイン同士が、硫黄原子を通じて結びついてできる結合です。この結合は非常に強く、パーマや縮毛矯正といった、髪の形を大きく変える施術も、このSS結合を一度切断し、再び繋ぎ直すことで実現しています。

一方、「水素結合」は、水素原子を介して作られる結合です。水素結合はSS結合と比べて弱い結合で、熱や水に影響を受けやすいという特徴があります。そのため、ドライヤーやヘアアイロンの熱によって簡単に切断され、冷えると再び結合するため、髪の毛をスタイリングすることができます。

このように、毛ケラチンはSS結合によって強靭な構造を保ちつつ、水素結合によって柔軟性も兼ね備えているため、私たちに美しい髪をもたらしているのです。

結合の種類 特徴 役割
SS結合 – システイン同士の強い結合
– 硫黄原子を通じて結合
– 髪の強靭さを保つ
– パーマや縮毛矯正など、髪の形を大きく変える
水素結合 – 水素原子を介した弱い結合
– 熱や水に影響を受けやすい
– 髪の柔軟性を保つ
– ドライヤーやヘアアイロンによるスタイリングを可能にする

部位による硬さの変化

部位による硬さの変化

– 部位による硬さの変化髪の毛は、一見同じように見えますが、実は場所によって硬さが異なります。 一般的に、頭皮に近い根元の部分は硬く、毛先に向かっていくにつれて徐々に柔らかくなっていきます。 これは一体なぜなのでしょうか?髪の毛は、頭皮の下にある毛包と呼ばれる器官で作られます。毛包の上部は頭皮に近く、ここで作られたばかりの新しい髪の毛は、タンパク質同士の結合が強く、構造が非常に安定しています。 また、水分量も多く含まれているため、弾力性にも富んでおり、これが硬さとして感じられます。一方、毛先の部分は、毛包から遠い位置にあり、長い時間をかけて成長してきた髪の毛です。 そのため、紫外線や摩擦などの外的ダメージを長年受け続けたり、栄養が行き届きにくくなることで、タンパク質同士の結合が切れやすくなってしまいます。 また、水分も失われやすくなるため、乾燥してパサついた状態になり、結果として柔らかく感じられるのです。このように、髪の毛は部位によって硬さが異なり、それぞれの状態に合わせたケアが必要となります。

部位 硬さ 理由
根元 硬い
  • 毛包で作られたばかりの新しい髪
  • タンパク質同士の結合が強く、構造が安定
  • 水分量が多く、弾力性がある
毛先 柔らかい
  • 毛包から遠く、成長した髪
  • 紫外線や摩擦などの外的ダメージを受ける
  • 栄養が行き届きにくく、タンパク質同士の結合が切れやすい
  • 水分が失われ、乾燥してパサつく

毛ケラチンを補うには?

毛ケラチンを補うには?

毎日のように繰り返されるヘアカラーやパーマ、そして降り注ぐ紫外線やブラッシングによる摩擦。実はこれらによって、私たちの髪は知らず知らずのうちに傷ついているのです。髪の毛の約8割を占めるケラチンというタンパク質は、こうした外的ダメージによって日々減少しています。ケラチンが減少すると、髪の内部に水分や栄養分を保つことが難しくなり、パサつきや枝毛、切れ毛といった様々な髪のトラブルを引き起こしてしまいます。

では、どのようにすればダメージから髪を守り、健康な状態を保てるのでしょうか?その答えは、不足しがちなケラチンを意識的に補給することにあります。最近は、シャンプーやトリートメント、ヘアオイルなど、様々なヘアケア製品にケラチンが配合されています。これらの製品を毎日のヘアケアに取り入れることで、ダメージを補修し、ハリやコシのある美しい髪へと導きます。

さらに、食生活にも気を配ることが大切です。ケラチンの材料となるタンパク質はもちろんのこと、タンパク質の合成を助ける亜鉛やビタミン類を積極的に摂取しましょう。肉や魚、卵、大豆製品、海藻類などをバランスよく食べることで、内側から健康な髪を育むことができます。

毎日の少しずつの心がけが、将来の美しい髪へと繋がります。今日からできることから、始めてみてはいかがでしょうか?

髪の傷みの原因 髪の傷みを防ぐ方法 具体的な対策
ヘアカラー、パーマ、紫外線、ブラッシングなどによるダメージ 不足しがちなケラチンを補給する
  • ケラチン配合のヘアケア製品を使用する
  • タンパク質、亜鉛、ビタミン類を多く含む食品を摂取する