コスメを知りたい
先生、化粧品の成分に『毛ケラチン』って書いてあったんですけど、これは何ですか?
コスメ研究家
毛ケラチンは、髪の毛を作っているタンパク質の一種だよ。皮膚にもケラチンはあるんだけど、毛ケラチンはそれよりも硬い性質を持っているんだ。
コスメを知りたい
なんで髪の毛のケラチンは硬いんですか?
コスメ研究家
それはね、毛ケラチンには『SS結合』や『水素結合』っていうものがたくさん含まれているからなんだ。これらの結合が多いと、より硬くなる性質があるんだよ。ちなみに、髪の毛の硬さは部分によって違っていて、頭皮に近い部分は柔らかく、毛先になるにつれて硬くなるんだよ。
髪の主役、ケラチンとは?
私たちの髪は、ほとんどがケラチンというタンパク質でできています。ケラチンは、小さな部品であるアミノ酸が鎖のように長くつながった構造をしています。そして、この鎖同士が複雑に絡み合い、結びつくことで、あの丈夫な髪の形が作られるのです。
例えるなら、ケラチンは建物を支える鉄骨、髪はその鉄骨によって形作られた建物全体と言えるでしょう。
髪の強度や弾力は、このケラチンの結びつきの強さによって決まります。子供の髪が丈夫で、年を重ねるにつれて髪が細く弱くなっていくのは、このケラチンの結びつきが大きく関係しているのです。
健康な髪を保つためには、このケラチンを健やかに保つことが重要です。栄養バランスの取れた食事を心がけ、髪に良いとされる成分を含むトリートメントなどを使用することで、ケラチンを守り、美しい髪を育むことができるでしょう。
項目 | 詳細 |
---|---|
髪の構成要素 | ケラチンというタンパク質
|
ケラチンの役割 | 髪を支える鉄骨のようなもの
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髪の老化とケラチン | 加齢とともにケラチンの結びつきが弱くなる
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健康な髪を保つには | ケラチンを健やかに保つ
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皮膚のケラチンとの違い
私たちの外見を形作る髪の毛と、体全体を包む皮膚。一見全く異なるもののように思えますが、実はどちらも「ケラチン」というタンパク質が主成分です。しかし、同じケラチンでも、髪と皮膚では硬さが異なります。
髪は、皮膚よりも硬く丈夫なケラチンでできています。これは、髪のケラチンには、SS結合や水素結合と呼ばれる強い結合が多く含まれているためです。SS結合は、ケラチンタンパク質同士を頑丈に結びつける役割を担っています。また、水素結合は、分子と分子の間に働く弱い結合ですが、数が多いため、髪の強度を高める効果があります。
一方、皮膚のケラチンは、髪に比べて柔らかく、柔軟性があります。これは、皮膚が体の動きに合わせて伸縮する必要があるためです。もし、皮膚のケラチンが髪と同じくらい硬かったら、私たちは体をスムーズに動かすことができなくなってしまいます。
このように、同じケラチンでも、髪と皮膚では、その役割に合わせて構造や性質が異なっているのです。
部位 | ケラチンの特徴 | 理由 |
---|---|---|
髪 | 硬く丈夫 | SS結合や水素結合が多い |
皮膚 | 柔らかく柔軟性がある | 体の動きに合わせて伸縮する必要があるため |
硬さの秘密は結合にあり!
髪を構成するたんぱく質であるケラチンには、硬さに関する興味深い秘密が隠されています。まるで強力な接着剤のようにアミノ酸同士を結びつける「SS結合」と「水素結合」が、その鍵を握っています。
これらの結合の数が多いほど、ケラチンは硬さを増していきます。例えるなら、結合は建物を支える柱や梁のようなもので、数が多いほど構造は強固になり、簡単には壊れません。
私たちの髪の毛は、場所によって硬さが違うことに気づいたことはありますか?頭皮に近い髪の根元部分は硬く、毛先に向かっていくにつれて柔らかくなっていきますよね。これは、ケラチンの構造や結合の数が、髪の部位によって異なっているためと考えられています。
毛包上部と呼ばれる根元部分は、毛髪が生まれたばかりの場所で、SS結合や水素結合が多く、硬く丈夫な構造をしています。これは、頭皮から出たばかりの繊細な髪を外部の刺激から守るためだと考えられています。一方、毛包下部と呼ばれる毛先部分は、長い時間をかけて成長し、様々な要因によってダメージを受けているため、結合の数も少なくなり、柔らかくなっています。
部位 | 結合の数 | 硬さ | 説明 |
---|---|---|---|
毛包上部(根元) | 多い | 硬い | SS結合や水素結合が多く、生まれたての髪を外部刺激から守る。 |
毛包下部(毛先) | 少ない | 柔らかい | 成長過程でダメージを受け、結合が少なくなる。 |
ケラチンを補給しよう!
私たちの髪は、ケラチンと呼ばれるタンパク質からできています。ケラチンは、髪の毛の約8割を占めており、髪の強度や弾力を保つためにとても重要な役割を担っています。しかし、毎日のヘアカラーやパーマ、紫外線などの外的ダメージや、睡眠不足や偏った食事などの内的ダメージによって、髪は傷ついてしまいます。
傷んだ髪は、キューティクルが剥がれ、内部のケラチンが流れ出てしまいやすくなります。その結果、枝毛や切れ毛が増えたり、髪にツヤがなくパサついたりしてしまうのです。
これらのダメージから髪を守り、健康な状態を保つためには、失われたケラチンを補給することが大切です。ケラチンを補給するには、シャンプーやトリートメント、ヘアオイルなど、毎日のヘアケアにケラチンを配合したアイテムを取り入れるのが効果的です。これらのアイテムは、傷んだ髪の内部まで浸透し、ダメージを補修してくれるだけでなく、髪に潤いを与え、しっとりとしたまとまりの良い髪へと導きます。
さらに、食生活を見直し、タンパク質を積極的に摂取することも大切です。肉、魚、卵、大豆製品などのタンパク質を多く含む食品は、体内でケラチンを生成するために必要な栄養素となります。これらの食品をバランス良く食べることで、内側から健康な髪を育むことができます。
毎日のヘアケアと食生活の改善によって、髪に十分なケラチンを補給し、ツヤと弾力のある美しい髪を手に入れましょう。
髪の構成要素 | 役割 | ダメージの原因 | 対策 |
---|---|---|---|
ケラチン(約8割) | 髪の強度や弾力を保つ |
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