パーマの仕組みと種類を解説

パーマで髪が変わる仕組み

– パーマで髪が変わる仕組み

パーマネントウェーブ、略してパーマは、薬剤の力を借りて、髪の毛の形を思い通りに変化させる技術です。

私たちの髪の毛のほとんどは、ケラチンというタンパク質でできています。このケラチンには、「ジスルフィド結合」と呼ばれる、とても大切な役割を持つ結合が数多く存在します。
ジスルフィド結合は、まるで髪の毛の設計図のように、髪の毛がまっすぐなのか、くるくるなのか、といった形を決める役割を担っています。

パーマ液には、このジスルフィド結合を切ったり、つなぎ直したりする力を持った成分が配合されています。

まず、髪の毛に塗布するのは、還元剤と呼ばれる成分を含むパーマ液です。
この還元剤が、ジスルフィド結合を切断することで、髪の毛は自由自在に形を変えることができる、柔軟な状態になります。

次に、ロッドと呼ばれる円筒形の器具に、髪の毛を巻きつけます。そして、酸化剤を含むパーマ液を塗布します。
すると、切断されていたジスルフィド結合が、今度はロッドの形に合わせて再び結合し、ウェーブヘアやストレートヘアといった、あなたの望む髪型が固定されるのです。

このように、パーマは、髪の毛の構造を化学的に変化させることで、思い通りのヘアスタイルを実現する、大変興味深い技術と言えるでしょう。

パーマ液の種類と特徴

– パーマ液の種類と特徴パーマをかけるとき、薬剤を使って髪の毛の形を変えていきますが、この薬剤をパーマ液と呼びます。パーマ液にはいくつかの種類があり、それぞれに特徴があります。自分の髪質やなりたいヘアスタイルに合ったパーマ液を選ぶことが、理想の仕上がりに近づくために大切です。大きく分けて、パーマ液には、チオグリコール酸系、チオ乳酸系、システイン系の3種類があります。-# チオグリコール酸系パーマ液チオグリコール酸系パーマ液は、現在最も広く使われているタイプのパーマ液です。強いクセ毛もしっかりと伸ばすことができるので、縮毛矯正にも用いられます。また、しっかりとしたカールを作ることも得意なので、くっきりとしたパーマスタイルや、髪の毛の量が多い方、太い髪質の方にも向いています。-# チオ乳酸系パーマ液チオ乳酸系パーマ液は、チオグリコール酸系パーマ液と比べて、薬剤特有のにおいが少ないのが特徴です。また、髪への負担も比較的軽いとされています。ふんわりとした自然なウェーブヘアに仕上げたい方におすすめです。-# システイン系パーマ液システイン系パーマ液は、髪の毛の主成分であるケラチンタンパク質と似た性質を持つシステインを配合したパーマ液です。髪への負担が少なく、ダメージヘアの方や、パーマによるダメージが気になる方にもおすすめです。自然な仕上がりになるため、やわらかい質感のパーマスタイルにしたい方に向いています。どのパーマ液が適しているかは、髪質やダメージレベル、そしてなりたいヘアスタイルによって異なります。美容師さんとよく相談して、最適なパーマを選びましょう。

パーマは美容師に相談を

permanentesolutionパーマは、薬剤の力を借りて髪の毛の形を変える施術です。そのため、正しい知識や技術を持った美容師に施術してもらうことがとても大切です。髪の毛は、私たち一人ひとりの体の一部であり、パーマ液が合わなかったり、施術方法が間違っていると、髪の毛が傷んでしまうことがあります。ひどい場合には、切れ毛や枝毛が増えたり、頭皮に炎症を起こしてしまうこともあるため注意が必要です。安心安全に、そしてあなたの理想のヘアスタイルを実現するためにも、パーマをかける際は必ず経験豊富な美容師に相談しましょう。美容師は、お客様一人ひとりの髪の状態を見極め、適切な薬剤や施術方法を選択することができます。例えば、髪の毛が細い方、ダメージを受けている方、過去にパーマでトラブルがあった方など、一人ひとりに合わせた薬剤の選定や施術の調整を行ってくれます。また、施術中に疑問に思ったことや不安に感じることは、遠慮なく美容師に相談しましょう。美容師は、プロとしてお客様の疑問や不安に寄り添い、丁寧に説明してくれるはずです。疑問や不安を解消した上で施術を受けることで、より安心して、そして満足のいく結果を得ることができるでしょう。美しい髪の毛を保ちながら、理想のヘアスタイルを楽しむためにも、パーマをかける際は、信頼できる美容師に相談し、施術をしてもらうようにしましょう。