コスメを知りたい
先生、『毛髪のダメージ』って、具体的にどんな状態のことですか?
コスメ研究家
良い質問だね!毛髪のダメージとは、髪が傷んでしまうことだよ。例えば、枝毛や切れ毛、パサつきなんかが代表的な例かな。
コスメを知りたい
なるほど。なんで髪は傷んでしまうんですか?
コスメ研究家
主な原因としては、パーマやカラーリングなどの薬品、紫外線やドライヤーの熱、それに乱暴なブラッシングなどが挙げられるね。これらの要因によって、髪の表面を覆っているキューティクルが剥がれたり、内部のタンパク質が壊れたりしてしまうんだ。
髪のダメージとは
私たちの見た目を大きく左右する髪。つややかで美しい髪は、清潔感や若々しい印象を与え、自信にもつながります。しかし、日々様々な要因にさらされることで、髪の毛は少なからずダメージを受けています。では、髪のダメージとは一体どのような状態を指すのでしょうか。
髪の毛は、大きく分けて中心部の「毛髄質」、それを取り囲む「毛皮質」、そして表面を覆う「毛小皮(キューティクル)」の3層構造になっています。ダメージを受けることで変化が現れやすいのは、一番外側にあるキューティクルと、毛皮質を構成するタンパク質です。
キューティクルは、魚のうろこのような形状で重なり合い、外部からの刺激から髪を守り、内部の水分や栄養分を保つ役割を担っています。しかし、紫外線や摩擦、熱などの影響を受けると、キューティクルは剥がれやすくなり、髪の毛は乾燥しやすくなります。その結果、パサつきや枝毛、切れ毛などが生じ、ツヤや滑らかさが失われてしまうのです。
一方、毛皮質の大部分を占めるタンパク質は、髪の毛の強度や弾力を維持するために重要な役割を担っています。しかし、パーマやヘアカラーを繰り返すことで、このタンパク質は変性し、髪の内部構造が脆くなってしまうことがあります。その結果、髪の毛はハリやコシを失い、切れやすく、まとまりにくい状態になってしまうのです。
美しい髪を保つためには、日々のヘアケアでダメージを防ぎ、健康な状態を維持することが大切です。
部位 | 構造 | 役割 | ダメージ要因 | ダメージによる変化 |
---|---|---|---|---|
キューティクル | 魚のうろこ状 | 外部刺激から保護 水分・栄養分の保持 |
紫外線、摩擦、熱 | 剥がれやすくなる 乾燥しやすくなる パサつき、枝毛、切れ毛 ツヤ、滑らかさの損失 |
毛皮質 | タンパク質主体 | 強度・弾力の維持 | パーマ、ヘアカラー | タンパク質の変性 内部構造の脆化 ハリ・コシの損失 切れやすくなる まとまりにくくなる |
ダメージの原因
美しい髪を保つためには、日々のケアを心がけることが大切ですが、知らず知らずのうちに髪を傷つけてしまうこともあります。髪が傷む原因には、大きく分けて三つの要因が考えられます。
一つ目は、「化学的要因」と呼ばれるものです。パーマやヘアカラーなど、薬剤を使って髪の色や形を変える施術は、髪に負担をかけてしまう可能性があります。これらの施術は、髪の内部構造を変化させるため、薬剤を正しく使い、施術後の適切なケアを行わないと、パサつきや切れ毛などのダメージに繋がる可能性があります。
二つ目は、「環境的要因」です。強い日差しに含まれる紫外線は、肌だけでなく髪にとっても大敵です。紫外線は髪の表面を覆い、内部のタンパク質を守るキューティクルを破壊し、髪の内部にまでダメージを与えてしまいます。また、ドライヤーの熱や空気の乾燥も、髪から水分を奪い、パサつきの原因になります。
三つ目は、「物理的要因」です。髪をゴシゴシと強くこすったり、乱暴にブラッシングしたりする行為は、髪への負担が大きいため、注意が必要です。髪同士の摩擦によってキューティクルが剥がれ落ち、枝毛や切れ毛に繋がることがあります。シャンプーやタオルドライの際も、ゴシゴシとこするのではなく、優しく扱うように心がけましょう。
要因 | 具体的な内容 | 髪のダメージ |
---|---|---|
化学的要因 | パーマやヘアカラーなどの薬剤使用 | パサつき、切れ毛 |
環境的要因 | 紫外線、ドライヤーの熱、空気の乾燥 | キューティクルの破壊、パサつき |
物理的要因 | 強い摩擦(ブラッシング、タオルドライなど) | キューティクルの剥離、枝毛、切れ毛 |
ダメージのサインを見つける
毎日のように使うドライヤーやヘアアイロン、そして紫外線や摩擦……。実は私たちの髪は、様々な要因によって日々ダメージを受けています。ダメージを受けた髪は、見た目や手触りが変化するため、普段から注意深く観察することが大切です。
まず、髪の毛を触ってみてください。乾燥してパサパサしていませんか?また、以前と比べてゴワゴワとした手触りになっていませんか?これらのサインは、髪がダメージを受けていることを示しています。
次に、鏡で髪の毛の先端を見てみましょう。枝毛や切れ毛が増えている場合も、ダメージを受けているサインです。枝毛や切れ毛は、髪内部の水分や栄養が不足し、キューティクルが剥がれ落ちてしまうことで起こります。
さらに、髪にツヤがなくなり、まとまりにくくなってきた場合も要注意です。ダメージが進行すると、キューティクルが乱れてしまい、本来の滑らかで輝きのある髪が失われていきます。
これらのサインに気づいたら、早めに対策することが大切です。髪のダメージに合わせた適切なヘアケアを行い、美しい髪を保ちましょう。
髪のダメージのサイン | 詳細 |
---|---|
乾燥してパサパサ | 髪内部の水分不足を示唆 |
ゴワゴワとした手触り | キューティクルの損傷を示唆 |
枝毛や切れ毛の増加 | 髪内部の水分と栄養不足、キューティクルの剥がれを示唆 |
ツヤの喪失とまとまりの悪さ | キューティクルの乱れを示唆 |
ダメージを防ぐには
毎日の生活の中で、知らず知らずのうちに傷んでしまいがちな髪の毛。そのダメージを防ぎ、美しい髪を保つためには、日々の丁寧なケアが何よりも大切です。
まず、シャンプーをする時は、熱いお湯ではなく、ぬるめのお湯を使うようにしましょう。高い温度のお湯は、頭皮に必要な皮脂を必要以上に洗い流してしまい、乾燥の原因になります。乾燥は、フケやかゆみだけでなく、枝毛や切れ毛にも繋がってしまうため注意が必要です。また、シャンプー剤が残っていると、頭皮のトラブルに繋がることがあります。頭皮を優しくマッサージするように丁寧に洗い、すすぎ残しがないようにしっかりと洗い流すことが大切です。
シャンプー後には、トリートメントを使用することで、髪の毛に栄養を与え、傷んだ部分を補修することができます。トリートメントは、自分の髪質やダメージレベルに合ったものを選ぶようにしましょう。
髪の毛を乾かす際には、ドライヤーを正しく使うことも重要です。ドライヤーの熱は、髪の毛の水分を奪い、パサつきの原因になります。ドライヤーを使う前に、洗い流さないタイプのトリートメントやヘアオイルなどで髪の毛を保護しておくと、ダメージを軽減することができます。ドライヤーを使う際は、髪の毛からある程度距離を置き、温風ではなく冷風を使うように心がけましょう。
さらに、紫外線も髪の毛の大敵です。紫外線は、髪の毛の内部までダメージを与え、パサつきや切れ毛の原因となります。強い日差しを浴びる際は、帽子をかぶったり、日傘をさしたりして、紫外線から髪の毛を守るようにしましょう。
ケア項目 | ポイント |
---|---|
シャンプー | – ぬるめのお湯を使う – 頭皮を優しくマッサージするように丁寧に洗う – すすぎ残しがないようにしっかりと洗い流す |
トリートメント | – シャンプー後、髪質やダメージレベルに合ったトリートメントを使用する |
ドライヤー | – 洗い流さないトリートメントやヘアオイルで髪を保護する – 髪から距離を置き、冷風を使う |
紫外線対策 | – 帽子や日傘を使用する |
ダメージケアの方法
日々私たちを悩ませる髪の傷み。カラーリングやパーマ、紫外線や乾燥など、髪の毛はさまざまなダメージにさらされています。一度傷んでしまった髪は、そのままにしておくと枝毛や切れ毛、パサつきなどの原因に繋がります。そこで今回は、ダメージヘアを改善するための方法をご紹介します。
すでに髪の毛が傷んでしまっている場合は、集中的なケアを行いましょう。まず、毎日のヘアケアから見直してみることが大切です。洗浄力の強すぎるシャンプーは避け、ダメージヘア用のアミノ酸系シャンプーなど、髪に優しい成分配合のものを選びましょう。トリートメントは毛先を中心に揉み込むように馴染ませ、しっかりと洗い流すことがポイントです。
シャンプーやトリートメントだけでなく、ヘアオイルやヘアマスクも効果的です。お風呂上がりの濡れた髪に、ヘアオイルを毛先を中心に馴染ませることで、ドライヤーの熱や摩擦から髪を守り、潤いを閉じ込めます。週に1〜2回のヘアマスクでのスペシャルケアは、髪の内部までしっかりと栄養を与え、ダメージを補修してくれます。
セルフケアで改善が見られない場合は、美容院でのヘアケアトリートメントも検討してみましょう。美容院では、一人ひとりの髪質やダメージレベルに合わせた施術を受けることができます。
ダメージがひどい場合は、自己判断でケアを続けるよりも、専門家のアドバイスを受けることをおすすめします。美容師に相談し、自分に合ったケア方法を見つけることが、美しい髪への近道と言えるでしょう。
ダメージヘア対策 | 内容 | 頻度 |
---|---|---|
シャンプーを見直す | 洗浄力の強すぎるシャンプーを避け、アミノ酸系シャンプーなど髪に優しいものを選ぶ | 毎日 |
トリートメントを使う | 毛先を中心に揉み込むように馴染ませ、しっかりと洗い流す | 毎日 |
ヘアオイルを使う | お風呂上がりの濡れた髪に、毛先を中心に馴染ませる | 毎日 |
ヘアマスクを使う | 髪の内部までしっかりと栄養を与え、ダメージを補修する | 週1〜2回 |
ヘアケアトリートメント(美容院) | 一人ひとりの髪質やダメージレベルに合わせた施術を受ける | – |