コスメを知りたい
先生、「枝毛」って化粧品の成分表に書いてあったんですけど、どういうものなんですか?
コスメ研究家
実は、「枝毛」は成分ではないんだよ。髪の毛が傷んで枝のように分かれてしまった状態のことを言うんだ。
コスメを知りたい
えー!成分じゃないのに、どうして成分表に書いてあるんですか?
コスメ研究家
それは、その化粧品が「枝毛」をケアする効果を訴求しているからなんだよ。例えば「枝毛を防ぐ」とか「枝毛を目立たなくする」といった効果を期待してね。
枝毛とは?
– 枝毛とは?枝毛とは、読んで字のごとく、髪の毛の先端が木の枝のように二つ以上に分かれてしまっている状態を指します。 枝分かれした毛先は、まるで花が咲いたように見えることから「 split ends 」と英語で表現されることもあります。では、なぜ枝毛が発生してしまうのでしょうか?健康な髪の毛は、外側からキューティクル、コルテックス、メデュラという3つの層で構成されています。 一番外側のキューティクルは、例えるなら、屋根瓦のように何枚もの薄い層が重なり合ってできており、内部にあるコルテックスとメデュラを保護する役割を担っています。しかし、ヘアカラーやパーマ、ドライヤーの熱、摩擦などの外的ダメージによってキューティクルは傷つき、剥がれ落ちてしまうことがあります。キューティクルが剥がれ落ちると、その内側にあるコルテックスがむき出しになってしまいます。 コルテックスは、髪の毛の強度や弾力を保つのに重要な役割を果たしていますが、キューティクルのように外部からの刺激から身を守ることはできません。そのため、コルテックスがむき出しになると、さらにダメージを受けやすくなってしまいます。そして、ダメージを受けたコルテックスは、乾燥してしまい、やがて縦に裂けてしまいます。これが、枝毛の発生メカニズムです。 つまり、枝毛は、髪の毛が受けたダメージの蓄積によって引き起こされる、いわば髪の毛からのSOSサインなのです。
髪の毛の構造 | 説明 | 枝毛との関係 |
---|---|---|
キューティクル | 髪の毛の一番外側の層。瓦のように重なり、内部を保護する。 | ダメージにより剥がれ落ちると、コルテックスがむき出しになる。 |
コルテックス | キューティクルの内側の層。髪の強度や弾力を保つ。 | キューティクルが剥がれ落ちると、ダメージを受けやすくなり、乾燥して裂けて枝毛になる。 |
メデュラ | 髪の毛の中心部。 | – |
枝毛の原因
私たちの多くが悩む髪のトラブル、枝毛。枝毛とは、その名の通り髪の毛の先端が枝のように二つ以上に分かれてしまう状態を指します。枝毛になってしまうと、せっかく綺麗に伸ばした髪もパサついて見えたり、ツヤが失われてしまったりと、見た目の印象を大きく左右してしまいます。
では、一体なぜ枝毛はできてしまうのでしょうか?枝毛の主な原因は、日々の生活の中で髪にダメージを与えてしまうことにあります。その代表的な要因として、摩擦、乾燥、紫外線、熱などが挙げられます。
例えば、髪を洗った後にゴシゴシとタオルで拭いてしまうと、その摩擦によって髪の表面を覆っているキューティクルが傷つき、枝毛の原因となってしまいます。また、ドライヤーやヘアアイロンの使い過ぎも髪の水分を奪い、乾燥させてしまうため注意が必要です。さらに、強い日差しを浴び続けることで髪は紫外線を浴び、そのダメージによってキューティクルが剥がれ落ちやすくなってしまうことも。これらの要因によって傷ついた髪は、枝毛だけでなく切れ毛などの原因にも繋がってしまうため、日頃から髪への負担を軽減するよう心がけることが大切です。
原因 | 詳細 |
---|---|
摩擦 | タオルドライやブラッシングなどによる摩擦でキューティクルが傷つく |
乾燥 | ドライヤーやヘアアイロンの使い過ぎなどによる乾燥 |
紫外線 | キューティクルが剥がれ落ちやすくなる |
熱 | ドライヤーやヘアアイロンの熱 |
枝毛の予防策
枝毛は、髪の毛先が乾燥や摩擦によって枝のように分かれてしまう状態を指します。枝毛になってしまうと、せっかく綺麗に伸ばした髪もパサついて見えたり、切れ毛の原因にもなってしまいます。しかし、日々の適切なヘアケアを心がけることで、枝毛の発生を予防することができます。
まず、シャンプー前にブラッシングをする習慣をつけましょう。髪のもつれを優しくほぐすことで、シャンプー時の摩擦によるダメージを軽減できます。毛先が絡まりやすい場合は、無理に引っ張らず、丁寧にほぐしていくことが大切です。
シャンプーをする際は、まず頭皮を丁寧に洗いましょう。指の腹を使って優しくマッサージするように洗うことで、毛穴の汚れを落とします。シャンプー剤が残っていると頭皮のトラブルに繋がる可能性があるので、すすぎ残しがないようにしっかりと洗い流してください。
シャンプー後には、トリートメントやコンディショナーを使用することで、髪の毛に潤いを与え、キューティクルを保護しましょう。キューティクルは、髪の毛の外側を覆う薄い膜のようなもので、枝毛や切れ毛などのダメージから髪を守ってくれる役割があります。
タオルドライの際は、ゴシゴシと強くこすってしまうと、濡れた状態の髪はダメージを受けやすいため、注意が必要です。タオルで髪の毛を挟んで、優しく水気を取るように心がけましょう。
ドライヤーを使用する際は、高温で乾かすと髪の毛に必要な水分まで奪ってしまうため、低温設定で使用しましょう。また、髪から少し距離を置いて風を当てることで、熱によるダメージを軽減できます。
これらの日々のケアを心がけることで、枝毛を防ぎ、美しい髪を保ちましょう。
場面 | ケア方法 | 効果 |
---|---|---|
シャンプー前 | ブラッシングで髪のもつれをほぐす | シャンプー時の摩擦によるダメージを軽減 |
シャンプー | 頭皮を指の腹で優しくマッサージするように洗い、すすぎ残しがないようにする | 毛穴の汚れを落とし、頭皮のトラブルを防ぐ |
シャンプー後 | トリートメントやコンディショナーを使用する | 髪の毛に潤いを与え、キューティクルを保護 |
タオルドライ | ゴシゴシこすらず、タオルで挟んで優しく水気を取る | 濡れた髪のダメージを軽減 |
ドライヤー | 低温設定にし、髪から距離を置いて風を当てる | 熱によるダメージを軽減 |
枝毛におすすめのヘアケアアイテム
せっかく髪を伸ばしていても、枝毛があると清潔感が損なわれてしまうことがありますよね。枝毛を予防して、毛先までうるおう美しい髪を保つために、毎日のヘアケアに取り入れたいアイテムをご紹介いたします。
まず、お風呂上がりの濡れた髪には、洗い流さないタイプのトリートメント、アウトバストリートメントの使用がおすすめです。アウトバストリートメントは、髪の毛に潤いを与え、乾燥や摩擦から守る効果があります。オイルタイプ、ミルクタイプ、クリームタイプなど、様々な種類があるので、ご自身の髪質や好みに合ったものを選びましょう。
また、スタイリングの際には、ヘアオイルも枝毛対策に効果的です。ヘアオイルは、髪にツヤと潤いを与え、傷んだキューティクルを補修する効果があります。少量を手のひらによく伸ばし、毛先を中心に優しく馴染ませるように使いましょう。スタイリングの仕上げに使うことで、ヘアスタイルにまとまりを与えながら、枝毛の発生も抑えることができます。
これらのアイテムを毎日のヘアケアに取り入れて、毛先までしっとり潤う、美しい髪を目指しましょう。
アイテム | 効果 | 使用方法 |
---|---|---|
アウトバストリートメント | 髪の毛に潤いを与え、乾燥や摩擦から守る。 | お風呂上がりの濡れた髪に塗布。オイルタイプ、ミルクタイプ、クリームタイプなど種類が豊富。 |
ヘアオイル | 髪にツヤと潤いを与え、傷んだキューティクルを補修する。ヘアスタイルにまとまりを与えながら、枝毛の発生も抑える。 | スタイリングの際に、少量を手のひらによく伸ばし、毛先を中心に優しく馴染ませる。 |
枝毛を見つけたら
髪の毛の先が二つに分かれてしまう枝毛。見つけるとがっかりしてしまいますよね。残念ながら、一度枝毛になってしまった部分は、自然に元通りになることはありません。 枝毛を発見したら、そのままにしておかずに、ヘアカットで綺麗に切り落とすことをおすすめします。
枝毛部分をそのままにしておくと、そこからさらに髪が傷んでしまう可能性があります。放っておくと枝毛が増えてしまい、せっかくの美しい髪も台無しになってしまいます。傷みが気になる前に、定期的に美容院で毛先をカットしてもらい、枝毛のない健康的な髪を保ちましょう。
美容院では、美容師さんに「枝毛が気になっているので、毛先を整えてほしい」と具体的に伝えましょう。髪の状態に合わせて、適切なカットを提案してくれます。また、日頃から髪を丁寧に扱うことも大切です。シャンプーやトリートメントを髪質に合ったものに変えたり、ドライヤーの熱を当てすぎないようにするなど、日々のヘアケアで枝毛を予防しましょう。美しい髪を維持するためにも、正しいケアを心がけましょう。
枝毛対策 | 詳細 |
---|---|
カット | 一度枝毛になったら、自然には治らないためカットする。傷みが広がるのを防ぐために、見つけたら早めにカットするのがおすすめ。美容院で相談するのが良い。 |
予防ケア | 髪質に合ったシャンプーやトリートメントを使用する。ドライヤーの熱に注意するなど、日々のヘアケアが重要。 |