髪にボリュームを出す“さか”のメリットと注意点

「さか」で実現するふんわりヘア

「さか」ってご存知ですか？あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、実は、簡単に髪の毛をふんわりと見せることができるテクニックなんです。

やり方は簡単。くしを使って、髪の根元付近の毛を逆立てるように梳かすだけ。たったこれだけで、ペタッとした髪も、まるで魔法のようにふんわりとしたボリュームを出すことができるんです。

特に、髪の毛が細くてボリュームが出にくいと悩んでいる方や、朝起きた時から髪の毛が寝癖でペタッとなってしまう方にこそ、試していただきたい方法です。

なぜ「さか」でふんわりヘアになるのかというと、髪の毛と髪の毛の間に空間ができるからです。根元付近の毛を逆立てることで、毛と毛の間に隙間が生まれ、そこに空気が入り込みます。すると、まるで根元から髪の毛が立ち上がっているような立体感が生まれ、自然でふんわりとしたヘアスタイルを作ることができるのです。

さかのメカニズム：キューティクルを理解しよう

毎日のように行う髪の手入れの中でも、逆毛を立てることは、ふんわりとしたボリュームを出したり、ヘアスタイルをキープしたりするために欠かせないテクニックです。しかし、ただ闇雲に行うのではなく、その仕組みを正しく理解することで、より効果的に、そして髪への負担を抑えながら理想のスタイルを実現することができます。

私たちの髪の表面は、「キューティクル」と呼ばれる薄い層で覆われています。このキューティクルは、魚の鱗のように重なり合っており、髪の内部を外部の刺激から守る役割を担っています。さらに、キューティクルは、光を反射することで、髪の美しいツヤや滑らかさを生み出す役割も担っています。

通常、このキューティクルは、毛先に向かって滑らかに整っています。しかし、髪を根元に向かって梳かすと、キューティクルが逆立ち、毛髪同士に空間が生まれます。これが、逆毛を立てる仕組みです。キューティクルが逆立つことで、光の反射が乱れ、ふんわりとしたボリューム感が出ます。また、毛髪同士が絡みやすくなるため、ヘアスタイルのキープ力も高まります。

知っておきたいさかの注意点

髪を美しく保つためには、日々のブラッシングが欠かせません。ブラッシングには、髪のもつれを解きほぐすだけでなく、頭皮の汚れを落とす効果や、頭皮を刺激することで血行を促進する効果もあります。

しかし、髪をとかす際に気を付けたいのが「さか」です。さかとは、髪の毛の流れに逆らうように、毛先から根本に向かってブラッシングすること。さかをすることで、ふんわりとしたヘアスタイルを作ったり、逆毛を立ててボリュームを出したりすることができます。

しかし、さかを頻繁に行ったり、力を入れすぎて乱暴に行ったりすると、髪の表面を覆っているキューティクルに負担がかかり、損傷の原因になる可能性があります。キューティクルは、髪の毛内部の水分や栄養分を保つ役割を担っています。キューティクルが剥がれてしまうと、髪の水分や栄養が失われやすくなり、枝毛や切れ毛、パサつきの原因になることもあります。

また、絡まった髪を無理に逆毛で解こうとすると、さらにキューティクルを傷つけてしまうため注意が必要です。さかをする際は、毛先から優しく、少しずつ梳かしていくようにしましょう。また、さかをする頻度や力加減を調整することも大切です。

上手にさかを取り入れて、理想のヘアスタイルを

分け目をいつも同じ場所で分けていませんか？分け目を変えることを「さかを取る」といいますが、実はこれ、ヘアスタイルを大きく左右する重要なテクニックなのです。

同じ場所で分け続けていると、髪の毛がその方向に流れてしまい、ペタッとボリュームのない印象になりがちです。また、頭皮への負担が集中し、分け目の薄毛の原因にもなりかねません。

そこで「さか」の出番です！さかを取ることで、髪の根元が立ち上がり、自然なボリュームを出すことができます。分け目が目立たなくなるので、薄毛が気になるという方にもおすすめです。また、いつもと違う雰囲気のヘアスタイルを楽しむこともできます。

しかし、注意すべき点もあります。それは「やりすぎない」こと。さかを頻繁に取ったり、無理に引っ張ったりすると、髪の毛や頭皮に負担をかけてしまいます。さかを取った日は、その日のうちに優しくブラッシングして元の状態に戻してあげましょう。また、トリートメントなどで髪のダメージを補修することも大切です。

「さか」は、正しく行えば、ヘアスタイルを豊かにし、美しい髪を保つための強い味方になります。毎日のヘアケアに上手に取り入れて、理想のヘアスタイルを手に入れましょう！