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夏のトラブル肌対策!カンジダ症を知って快適に

コスメを知りたい

先生、「カンジダ症」って化粧品の成分表に書いてあったんですけど、これって肌に悪いんですか?

コスメ研究家

ああ、それは「カンジダ症」っていう病気のことじゃなくて、その病気の原因になる「カンジダ菌」のことだね。化粧品成分として書かれている場合は、菌そのものが入っているわけじゃなくて、菌から抽出したエキスが配合されているんだよ。

コスメを知りたい

えー!菌のエキス!?なんだかちょっと怖いですね…

コスメ研究家

心配ないよ。実は、カンジダ菌から抽出されたエキスの中には、肌の調子を整えたり、保湿効果があるものもあるんだ。ただし、人によっては刺激を感じる場合もあるから、心配な場合は使う前にパッチテストをするといいね。

カンジダ症とは?

カンジダ症とは?

– カンジダ症とは?

カンジダ症は、私たちの身の回りにも普通に存在する「カンジダ菌」というカビの一種が、皮膚や粘膜に感染することで発症する皮膚疾患です。

健康な状態であれば、カンジダ菌は一定数にとどまり、特に悪影響を及ぼすことはありません。しかし、疲れている時や病気などで体の免疫力が低下すると、カンジダ菌の増殖が活発になります。また、高温多湿の環境もカンジダ菌の増殖を促し、異常な状態を引き起こします。

カンジダ菌が増えすぎると、皮膚や粘膜に炎症を引き起こし、様々な不快な症状が現れます。具体的には、皮膚では、赤い発疹やかゆみ、水ぶくれなどを伴う皮膚炎が、口の中では、白い苔状のものや口角のひび割れなどがみられます。また、女性の場合、膣に感染すると、おりものの増加やかゆみ、外陰部の炎症といった症状が現れます。

カンジダ症は、適切な治療を行えば、多くの場合、症状は改善します。しかし、自己判断で市販薬を使用したり、治療を中断したりすると、症状が悪化したり、再発を繰り返したりすることがあります。そのため、少しでも気になる症状がある場合は、自己判断せずに、医療機関を受診し、医師の診断を受けるようにしましょう。

項目 詳細
定義 カンジダ菌というカビが皮膚や粘膜に感染して発症する皮膚疾患
原因 免疫力低下、高温多湿環境などによりカンジダ菌が増殖
症状 – 皮膚:赤い発疹、かゆみ、水ぶくれなど
– 口:白い苔状のもの、口角のひび割れ
– 女性の膣:おりものの増加、かゆみ、外陰部の炎症
注意点 自己判断せず、医療機関を受診

主な原因菌と症状

主な原因菌と症状

カンジダ症は、カンジダ・アルビカンスという種類の真菌(カビ)が原因で起こる感染症です。この真菌は、健康な人の口の中、消化管、女性の膣などにも、もともと住み着いています。通常は、他の常在菌とバランスを保ちながら存在しているため、特に問題となることはありません。しかし、体調を崩したり、強いストレスを感じたり、抗生物質を服用したりすると、体の抵抗力が弱まり、カンジダ菌が増えすぎてしまうことがあります。その結果、皮膚や粘膜に炎症を引き起こし、様々な症状が現れます。

カンジダ症の代表的な症状としては、皮膚が赤くなる、腫れ上がる、強い痒み、水ぶくれができるなどがあります。また、口の中に白い膜のようなものが付着する「口腔カンジダ症」、膣や外陰部に痒みが出る「膣カンジダ症」なども、カンジダ菌の感染によって起こる病気です。症状が出た場合は、自己判断せずに、医療機関を受診し、適切な治療を受けるようにしましょう。

原因 症状 種類
カンジダ・アルビカンスという真菌(カビ)の増殖 皮膚の赤み、腫れ、痒み、水ぶくれなど 口腔カンジダ症、膣カンジダ症など

発症しやすい場所と時期

発症しやすい場所と時期

カンジダ症は、皮膚同士が触れ合いやすく、高温多湿になりやすい場所で発症しやすいため、特に気温や湿度が高くなる夏場に注意が必要です。
具体的には、脇の下、股間、乳房の下、指の間、口角など、皮膚が重なり合い、汗がたまりやすい部分に多く見られます。
これらの部位は、通気性が悪く、湿気がこもりやすいため、カンジダ菌が繁殖しやすい環境にあります。
また、赤ちゃんのおむつかぶれも、カンジダ菌が原因となることがあります。
これは、おむつの中が高温多湿になりやすく、赤ちゃんの皮膚はバリア機能が未熟で、カンジダ菌に感染しやすい状態にあるためです。
おむつかぶれは、お尻全体が赤くなる、小さな赤いブツブツができる、皮膚がカサカサになるなどの症状が現れます。

項目 詳細
症状発生しやすい場所 皮膚同士が触れ合いやすく、高温多湿になりやすい場所
例:脇の下、股間、乳房の下、指の間、口角、赤ちゃんのおむつなど
発生理由 通気性が悪く、湿気がこもりやすい環境のため、カンジダ菌が繁殖しやすい
(赤ちゃんの場合は、皮膚のバリア機能が未熟なことも要因)
具体的な症状例 お尻全体が赤くなる、小さな赤いブツブツができる、皮膚がカサカサになるなど

カンジダ症かな?と思ったら

カンジダ症かな?と思ったら

デリケートゾーンのかゆみやおりものの変化、もしかしてカンジダ症かも?と思ったら、自己判断は禁物です。自己流のケアや市販薬の使用は、症状を悪化させる可能性もあります。

まずは、皮膚科を受診し、医師の診断を受けましょう。カンジダ症は、顕微鏡検査などによって確定診断されます。

医師の診断のもと、適切な治療を受けることが大切です。症状を抑える塗り薬などが処方されますので、医師の指示に従って使用してください。

また、カンジダ症は再発しやすい病気でもあります。そのため、治療と並行して、生活習慣の見直しも大切です。バランスの取れた食事を心がけ、十分な睡眠をとり、適度な運動を習慣づけるようにしましょう。これらの生活習慣の改善は、免疫力を高めることにもつながり、カンジダ症の予防にも効果が期待できます。

デリケートゾーンの症状 対処法 備考
かゆみ、おりものの変化 自己判断・治療はせず、皮膚科を受診 市販薬の使用は症状悪化の可能性あり
カンジダ症と診断された場合 医師の指示に従い、適切な治療(塗り薬など)を受ける
カンジダ症の予防 バランスの取れた食事、十分な睡眠、適度な運動など、生活習慣を見直す 免疫力を高めることが期待できる

予防と対策

予防と対策

予防と対策

デリケートな肌をトラブルから守るためには、日頃からの予防と対策が重要です。カンジダ菌は、高温多湿の環境を好み、皮膚の常在菌であるため、完全に排除することはできません。しかし、清潔を心がけ、菌が増えすぎるのを防ぐことで、トラブルのリスクを減らすことができます。

汗は菌の栄養となるため、こまめな拭き取りが大切です。吸水性や通気性の良い素材の衣服を選び、汗をかいた場合は放置せずに、すぐに優しく拭き取りましょう。また、下着は、化学繊維のものよりも、綿などの天然素材のものを選ぶと良いでしょう。締め付けの強い衣服は、通気性を悪くし、蒸れやすい状態を作るため、できるだけ避けるようにしましょう。

皮膚を清潔に保つことも大切ですが、洗いすぎや、ナイロンタオルなどでゴシゴシ摩擦をすることは、皮膚に必要な皮脂まで奪い、バリア機能を低下させてしまいます。刺激の強い石鹸の使用も避け、低刺激の石鹸を選び、ぬるま湯で優しく洗いましょう。入浴後は、保湿成分が含まれた化粧水や乳液などで、肌の潤いを保つように心がけましょう。

項目 詳細
汗対策 ・ こまめに拭き取る。
・ 吸水性や通気性の良い素材の衣服を選ぶ。
・ 下着は綿などの天然素材を選ぶ。
・ 締め付けの強い衣服は避ける。
清潔さ ・ 洗いすぎない。
・ ナイロンタオルなどでゴシゴシ摩擦しない。
・ 刺激の強い石鹸の使用を避ける。
・ 低刺激の石鹸を選び、ぬるま湯で優しく洗う。
・ 入浴後は、保湿成分が含まれた化粧水や乳液などで、肌の潤いを保つ。