冬の悩み、あかぎれとさよなら！その原因と対策

あかぎれってどんな状態？

あかぎれってどんな状態？

あかぎれとは、主に寒い冬の時期に、乾燥した空気によって皮膚の水分が失われ、ひび割れや炎症を起こした状態を指します。特に、指先、手のひら、唇、かかとなどは、皮脂腺が少ないため乾燥しやすく、あかぎれができやすい部分です。

初期症状としては、皮膚がかさかさしたり、赤くなるなどの変化が現れます。さらに悪化すると、ひび割れが生じて出血したり、痛みやかゆみを伴うこともあります。ひび割れから細菌が侵入すると、炎症を起こして腫れ上がったり、化膿したりすることもあるため、注意が必要です。

あかぎれは、日常生活の中で頻繁に水仕事や消毒を行う方、乾燥肌の方、冷え性の方などに多く見られます。また、栄養バランスの乱れも、皮膚のバリア機能を低下させ、あかぎれのリスクを高める要因となります。

あかぎれを放置すると、症状が悪化し、日常生活に支障をきたす場合もあります。痛みやかゆみによって集中力が低下したり、睡眠不足に悩まされたりする可能性もあります。さらに、重症化すると、細菌感染による皮膚疾患を引き起こす可能性もあるため、適切な予防とケアが重要です。

あかぎれの原因を探る

冬の訪れとともに、悩まされる人が増える「あかぎれ」。その最大の原因は、空気の乾燥です。特に冬は湿度が下がり、肌の水分がどんどん奪われてしまいます。屋外では冷たい風が肌を刺激し、室内では暖房器具の使用によってさらに乾燥が進むため、肌への負担は大きくなります。
また、水仕事や頻繁な手洗いは、肌に必要な皮脂を洗い流してしまうため、あかぎれのリスクを高めます。食器洗いや洗濯など、水に触れる機会が多い方は、手袋を着用するなどして、肌への負担を軽減することが大切です。
さらに、年齢を重ねるにつれて、肌の水分を保つ機能は低下していきます。若い頃は気にならなかった乾燥も、年を重ねるごとに深刻化する可能性があります。加齢による肌の変化を意識し、こまめな保湿ケアを心掛けることが大切です。

毎日のケアで予防しよう

冬の乾燥した空気や冷たい風は、肌から水分を奪い、あかぎれを引き起こす原因となります。つらいあかぎれに悩まされないために、毎日のスキンケアでしっかりと予防しておきましょう。毎日のこまめな保湿が、あかぎれ予防の鍵となります。

特に、水仕事や手洗いの後は、肌の水分が失われやすい状態です。手を洗った後や入浴後には、水気をしっかり拭き取り、ハンドクリームをなじませるようにしましょう。顔や唇も乾燥しやすい部分です。化粧水や乳液で肌を整えた後、必要に応じてクリームで油分を補い、保湿効果を高めましょう。外出時には、紫外線から肌を守るためにも、UVカット効果のあるリップクリームの使用をおすすめします。

乾燥した室内では、加湿器を活用するのも効果的です。湿度が低いと、肌の水分が蒸発しやすくなるため、適切な湿度を保つことが大切です。洗濯物や濡れタオルを室内に干すのも、手軽に加湿できる方法です。

これらの習慣を続けることで、肌のバリア機能を高め、乾燥や外的刺激から肌を守りましょう。

あかぎれが悪化したら？

冬の乾燥した空気や冷たい風は、肌から水分を奪い、あかぎれを引き起こしやすい状態を作り出します。
特に、水仕事が多い方や手荒れを起こしやすい方は注意が必要です。
初期のあかぎれは、皮膚が赤く腫れ上がり、乾燥やひりつきを感じる程度ですが、
悪化すると、ひび割れや出血を伴い、強い痛みを感じるようになります。

症状が悪化すると、日常生活にも支障をきたすことがあります。
例えば、指の曲げ伸ばしが辛くなったり、物を掴むのが困難になることもあります。
また、傷口から細菌が侵入し、炎症を起こしてしまう可能性もあります。

自己判断で市販薬を使用すると、症状を悪化させてしまう可能性があるので注意が必要です。
市販薬の中には、ステロイド外用薬など、使用を控えた方が良い成分が含まれている場合があります。
自己判断で使用するのではなく、必ず皮膚科を受診し、医師の診断のもと、適切な治療を受けましょう。
医師は、症状に合わせて、適切な塗り薬や治療法を処方してくれます。

体の中から対策も

冬の乾燥した空気や冷たい風にさらされて、指先が赤く腫れたり、ひび割れたりするあかぎれ。その痛みやかゆみに悩まされる方も多いのではないでしょうか。あかぎれを予防するには、ハンドクリームなどで外側から保湿することも大切ですが、体の内側からしっかりと対策することも重要です。

毎日の食事では、栄養バランスを意識して、肌の健康を保つために必要なビタミンやミネラルを積極的に摂取するように心がけましょう。例えば、皮膚の新陳代謝を促し、健康な肌を保つために欠かせないビタミンAは、レバーや卵、緑黄色野菜に多く含まれています。また、ビタミンCは、コラーゲンの生成を助け、肌に潤いを与え、乾燥を防ぐ効果があります。ビタミンCは、柑橘類やイチゴ、ピーマンなどに豊富に含まれています。さらに、血行を促進し、肌に栄養を届けるビタミンEも重要です。ビタミンEは、アーモンドやナッツ類、植物油などに多く含まれています。

これらの栄養素をバランス良く摂取することで、体の内側から肌の健康をサポートし、つらいあかぎれを予防しましょう。