コスメを知りたい
先生、化粧品の『指定成分』って、どんなものですか?
コスメ研究家
いい質問ですね。『指定成分』は、昔、人によって肌トラブルを起こす可能性があったため、化粧品に書いてあれば消費者がわかるようにしていた成分のことです。
コスメを知りたい
ふーん。でも、今は成分表示が義務化されているんですよね?
コスメ研究家
そうなんです。今はすべての成分を表示することが義務付けられているので、『指定成分』という呼び方はあまり使われなくなりましたね。
化粧品の成分表示とは
– 化粧品の成分表示とは日頃から何気なく使っている化粧品ですが、裏側などにびっしりと書かれた成分表を見たことはありますでしょうか?一見すると複雑で分かりにくく、そのままにしてしまいがちな部分かもしれません。しかし、この成分表示は、自分がどのような化粧品を肌に塗っているのかを知る上で、とても重要な役割を担っているのです。化粧品の成分表示とは、その名の通り、化粧品に使われているすべての成分を、配合量の多い順に記載したものです。つまり、最初に書かれている成分が最も多く含まれており、最後の成分はごく少量しか含まれていないということになります。では、なぜこのような表示が義務付けられているのでしょうか?それは、消費者が安全に化粧品を選び、使用するために必要な情報だからです。例えば、自分が特定の成分にアレルギーを持っている場合、成分表示を確認することで、その成分が含まれているかどうかを事前に知ることができます。また、敏感肌の人は、刺激の強い成分が含まれていないかを確認するのに役立ちます。さらに、成分表示を詳しく見ることで、その化粧品の特徴や効果をある程度推測することも可能です。例えば、保湿効果を期待する場合は、ヒアルロン酸やセラミドといった保湿成分が、美白効果を期待する場合は、ビタミンC誘導体やトラネキサム酸といった美白成分が、それぞれ多く含まれている製品を選ぶと良いでしょう。このように、成分表示は、ただ成分を羅列したものではなく、消費者にとって有益な情報源と言えるでしょう。日頃から成分表示に目を向け、自分に合った化粧品選びの参考にしてみて下さい。
化粧品の成分表示 | 詳細 |
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定義 | 化粧品に使われているすべての成分を、配合量の多い順に記載したもの |
重要性 | 消費者が安全に化粧品を選び、使用するために必要な情報 – アレルギー物質の確認 – 敏感肌への刺激の確認 – 化粧品の特徴・効果の推測 |
活用法 | 成分表示を確認し、自分に合った化粧品を選ぶ |
指定成分とその役割
化粧品を選ぶ際、成分表示を確認する方は多いでしょう。その中でも特に注意が必要とされているのが「指定成分」です。
指定成分とは、過去にアレルギー反応を含む皮膚障害を引き起こした事例があることから、厚生労働省が指定した成分のことを指します。これらの成分は、すべての人に必ずしもアレルギー反応を引き起こすわけではありません。しかし、体質によっては、発疹やかゆみ、赤みなどの症状が現れる可能性があります。
指定成分は、その成分自体に毒性があるというわけではありません。しかし、特定の人にとっては刺激となり、皮膚トラブルを引き起こす可能性があるため注意が必要です。
厚生労働省は消費者の安全を守るため、指定成分を含む化粧品には、その旨を表示することを義務付けています。指定成分は「配合表示名称」の欄に記載され、さらに「*」印や()書きで強調表示されているため、容易に見つけることができます。
ご自身の肌質を理解し、心配な成分が含まれている場合は、事前にパッチテストを行うか、医師に相談することをおすすめします。
項目 | 内容 |
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指定成分とは | 過去にアレルギー反応を含む皮膚障害を引き起こした事例があるため、厚生労働省が指定した成分 ※全ての人にアレルギー反応が起こるわけではない |
症状例 | 発疹、かゆみ、赤みなど |
表示方法 |
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注意点 |
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指定成分が定められた背景
– 指定成分が定められた背景
1980年以前、化粧品は現代に比べて品質や安全性の基準が曖昧な部分があり、使用することで肌トラブルを引き起こすケースも少なくありませんでした。当時はまだ、化粧品による肌トラブルの原因が特定の成分に対するアレルギー反応であるという認識も低く、消費者は何が原因で肌トラブルが起きているのか分からず、不安を感じながら化粧品を使わざるを得ない状況でした。
そうした状況の中、国は消費者の安全を守るために、化粧品に含まれる成分の表示を義務付ける法律を制定しました。しかし、すべての成分を表示することは困難であったため、特にアレルギーを引き起こす可能性が高いとされる成分を「指定成分」として指定し、その含有を表示することを義務付けたのです。これが、指定成分制度の始まりです。
指定成分制度は、消費者が自分の肌に合わない成分を事前に知ることができるようになり、安全に化粧品を選べるようになったという点で画期的なものでした。そして、この制度の導入により、化粧品メーカーはより安全性の高い製品開発を迫られることとなり、日本の化粧品の品質向上にも大きく貢献したと言えます。
時代背景 | 課題 | 対策 | 結果 |
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1980年以前、化粧品の品質や安全性の基準が曖昧で、肌トラブルが多発していた。 |
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国が化粧品に含まれる「指定成分」の表示を義務付けた。 |
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指定成分とアレルギー
化粧品のラベルに記載されている「指定成分」は、アレルギーを引き起こす可能性がある成分として厚生労働省によって指定されたものです。しかし、これらの成分は全ての人にとって危険というわけではありません。多くの人は問題なく使用できますが、体質によっては、ごく微量でもアレルギー反応が出てしまうことがあります。
特に、アレルギー体質の方や敏感肌の方は注意が必要です。指定成分を含む化粧品を使用する前に、必ずパッチテストを行いましょう。これは、腕の内側などの皮膚の薄い部分に少量の化粧品を塗布し、48時間程度様子を見るテストです。赤みやかゆみ、かぶれなどの症状が出ないかを確認することで、安全性を確認できます。
また、初めて使用する化粧品だけでなく、使い慣れた化粧品でも、季節や体調の変化によってアレルギー反応が出てしまうことがあります。少しでも異常を感じたら、すぐに使用を中止し、皮膚科専門医に相談しましょう。自分の肌と向き合い、安全に化粧品を楽しむことが大切です。
項目 | 内容 |
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指定成分とは | アレルギーを引き起こす可能性のある成分として厚生労働省が指定した成分。 全ての人に危険というわけではなく、多くの人は問題なく使用可能。 |
注意点 | アレルギー体質や敏感肌の人は特に注意が必要。 使用前にパッチテストを行い、安全性を確認。 |
パッチテストの方法 | 腕の内側などの皮膚の薄い部分に少量の化粧品を塗布し、48時間程度様子を見る。 |
異常を感じた時の対処法 | 使用を中止し、皮膚科専門医に相談する。 |
成分表示を確認することの重要性
毎日のように使う化粧品は、私たちの肌に直接触れるもの。だからこそ、商品を選ぶ際には、価格やブランド名だけに目を奪われず、成分表示をしっかりと確認することが大切です。
特に、アレルギー体質の方や敏感肌の方は注意が必要です。普段から特定の成分で肌トラブルを起こしやすい方は、購入する化粧品の成分表示をよく見て、その成分が含まれていないかを確認しましょう。
気をつけたい成分には、香料、着色料、防腐剤など、様々な種類があります。これらの成分は、全ての人に悪影響を与えるわけではありませんが、肌質によっては刺激になってしまうことも。自分の肌と相性の悪い成分を知っておくことが大切です。
成分表示の中で、特定の成分は「*」印などで示されていることが多いですが、製品によって表示方法が異なる場合もあるため注意が必要です。もし、成分について分からないことや不安なことがあれば、自分で判断するのではなく、メーカーに問い合わせるなどして、疑問を解消してから購入するようにしましょう。
ポイント | 詳細 |
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化粧品選びの重要性 | 価格やブランド名だけでなく、成分表示を確認することが重要 |
成分確認の必要性 | アレルギー体質や敏感肌の方は、肌トラブルを引き起こす成分が含まれていないかを確認する必要がある |
注意すべき成分例 | 香料、着色料、防腐剤など |
成分表示の注意点 |
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